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配布が終わった後、Flareのデータを支えるのは誰か

36か月のFlareDropは保有者を広げた。しかし価格配信、外部イベントの証明、FXRPの運用には、残高とは別に人と設備が必要になる。報酬制度の変更を投票で決めても、その実装や緊急停止を担う権限まで消えるわけではない。

価格の更新と外部イベントの証明を使い分ける

FlareはSnowman++によるPoSとEVM実行環境に、データ提供の仕組みを組み合わせた。FTSOv2は約1.8秒のブロックに近い速報値と90秒ごとの基準値を持つ。複数の提供者が報告した値を重み付きで集約し、コントラクトが読める情報にする。

FDCでは、利用者が対応する外部イベントの証明を要求し、提供者がそれぞれ検証する。合意した結果はMerkle rootとしてまとめられる。2025年9月24日に稼働したFXRP v1.2は、この証明を使ってXRPを扱う。確認した資料では、BTC対応とv1.3のメインネット更新は次の段階に置かれていた。

配布終了後も、運営者への支払いは続く

XRPの残高記録に基づく公開配布分は28,524,921,372 FLRだった。2023年1月9日の初回配布は15%、4,278,738,206 FLRである。FIP.01により残る24,246,183,166 FLRはラップ済みトークンの対象保有者へ36か月かけて配られ、2026年1月30日に最終回を迎えた。

配布が終わっても発行は終わらない。バリデータとFTSO・FDCの提供者には報酬が要る。2026年4月24日に採択されたFIP.16は、年率5%・年間50億FLRの上限を、3%・30億FLRへ下げる目標を定めた。実施は段階的であり、一部にはハードフォークが必要になる。

報酬には運用上の条件がある。バリデータはP-chainで自己ステークし、Flare Entityはデータ用クライアントも動かして稼働率や価格・証明の検査を満たす。資料上の現行Phase 2では、ステーキング報酬は公開スクリプトでチェーン外で計算した後、チェーン上で支払われる。

採択する投票と、実行・停止する権限

財団が提案するFIPでは、基準時点のWFLRとステーク済みFLRが投票力になる。定足数なしの単純過半数で可決できるが、その後の実行主体は残る。一部はコントラクトで動き、複雑な変更やチェーン外の作業は財団が調整する。FAssetsでは監査資料に記載された15者中6者の管理用マルチシグが、重要コントラクト、担保・手数料の設定、エージェントの許可を変更し、最も強い停止段階ではFAssetの送金も止められる。FLRの保有者が得るのは利用方法に応じた手数料支払い、委任、ステーキング、投票の機能であり、財団への法的請求権や運営用の鍵ではない。

プロジェクトが変化してきた過程

  1. 2020-12-12
    XRP保有残高を記録

    後のFLR公開配布は、この日のXRP残高を基準にした。

  2. 2023-01-09
    初回配布で15%を渡す

    4,278,738,206 FLRが対象者に配られ、その後FIP.01が残りの配布方法を変えた。

  3. 2025-09-24
    FXRP v1.2がFlareで稼働

    最初のメインネットFAssetは、担保とFDCの証明を使ってXRPを扱う仕組みだった。

  4. 2026-01-30
    第36回FlareDropで配布終了

    FIP.01によるWFLR残高に応じた月次配布が終わった。

  5. 2026-04-24
    FIP.16を採択

    段階的な実行を前提に、目標インフレ率の引き下げと活動に連動する経済制度を承認した。

根拠と一次資料

最終根拠確認日: 2026-09-04

Flareとはどんなコイン?

FlareはEVM互換のプルーフ・オブ・ステーク型ネットワークである。バリデータは、価格などの時系列を配信するFTSOv2と、外部チェーンやウェブ上の対応イベントを証明するFlare Data Connector(FDC)の提供者も担える。FLRは手数料やステーキングに使い、WFLRに交換すれば委任もできる。

2025年9月24日にはFXRP v1.2がFlareメインネットで稼働した。FDCの証明と担保を差し入れるエージェントを通じ、XRPを扱う仕組みである。確認した資料ではBTC対応は次の段階、FAssets v1.3はSongbirdで先に導入する計画とされている。FLRを持つだけでバリデータ、データ提供者、エージェント、財団の所有者になるわけではない。

どんな課題を解決する?

FlareはXRP保有者への配布から利用者を集めたが、価格の報告やイベントの検証には継続して作業する運営者が必要になる。FIP.01は公開配布分28,524,921,372 FLRのうち、2023年1月9日の初回配布で4,278,738,206 FLRを渡し、残る24,246,183,166 FLRを対象のラップ済み残高に応じて36か月に分ける仕組みにした。

最終配布は2026年1月30日だった。その後もバリデータとデータ提供者の報酬は必要である。4月24日に採択されたFIP.16は年間インフレ率を5%から3%、年間発行上限を50億から30億FLRへ下げる方針を定めた。ただし導入は段階的で、一部はハードフォークを要する。

どのような技術と仕組みで動く?

Snowman++ではステーク量に応じた重みでバリデータが合意に参加する。Flare Entityとして十分に参加するにはFTSOとFDCのクライアントも動かす。FTSOv2は提供された値をブロック単位の速報値と90秒ごとの基準値に集約する。FDCでは提供者が決められた手順で外部イベントを検証し、合意した結果のMerkle rootに署名する。委任されたWFLRとP-chain上のステークが提供者の重みに関わる。

資料上の現行Phase 2では、バリデータは最低100万FLRを自己ステークし、ステーキング報酬を得るには報酬対象となるFTSO提供者としても働く必要がある。報酬額は公開スクリプトでチェーン外で計算し、チェーン上で支払う。

FIPは財団が提案し、基準時点のWFLRとステーク済みFLRに基づいて投票する。定足数はなく、単純過半数で採択される。実行にはコントラクトを使う場合と財団の調整を要する場合がある。FAssetsでは15者中6者の署名で動く管理用マルチシグが重要コントラクトや設定を変更し、エージェントを許可し、送金停止を含む3段階の緊急停止を行える。

重要ファクトの要約

  • FlareメインネットはチェーンID 14で、Snowman++によるPoSとEVM対応のC-chainを使う。
  • FTSOv2には約1.8秒のブロックに近い頻度の配信と90秒ごとの基準値がある。
  • FDCは重み付きの提供者合意によって、対応する外部イベントを証明する。
  • 公開配布分は28,524,921,372 FLR。36か月のFlareDropは2026年1月30日に終わった。
  • FIP.16は段階的な実行後の目標を年率3%、年間上限30億FLRとする。
  • 資料上の現行制度ではバリデータの自己ステーク最低額は100万FLRで、データ提供の成績も報酬に関わる。
  • FXRP v1.2はFlareで稼働中。確認した資料ではBTC対応とv1.3のメインネット導入は後続段階である。
  • FAssetsには15者中6者の署名による更新、エージェント許可、緊急停止の権限がある。

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よくある質問(FAQ)

FTSOとFDCは同じオラクルなのか。

役割が異なる。FTSOv2は価格などの時系列データを繰り返し配信する。FDCは対応する外部チェーンやウェブ上の出来事について検証し、合意結果を証明するためのルートを公開する。

FLRをステークすればデータ提供者になれるのか。

ステークだけでは足りない。合意形成の設備に加え、必要なプロトコルのクライアントを運用し、FTSO・FDCの成績や稼働率などの条件を満たす必要がある。

インフレ率はすでに3%なのか。

FIP.16の3%という目標は2026年4月24日に採択された。公式資料は段階導入と説明しており、一部の設定変更には協調したリリースやハードフォークが必要になる。

誰でもFIPを提出して自動実行できるのか。

現行のFIPは財団が提案する。対象のWFLRとステーク済みFLRで投票できるが、採択後の実行はコントラクトによる場合と財団による調整を要する場合がある。

予定されていたFAssetsはすべて稼働しているのか。

確認した資料で稼働が示されているのはFlare上のFXRP v1.2である。BTCは次の対象として、v1.3はSongbirdに先行導入する更新として説明されていた。

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