Ronin

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時価総額順位 #552•
CoinYQ コイン史

Ethereumへの帰還でRONの役目は変わった

Sky Mavisは滞るAxie Infinity取引をさばくためRoninを作り、ガス兼ステーキング資産としてRONを投入した。速度は得たが、ブリッジの信頼設計は破綻した。その後4年の改修を経て、Roninは独立ゲームチェーンからEthereum L2へ移り、RON発行報酬の受け手をバリデータからゲーム・アプリのビルダーへ替えた。

Axieの取引渋滞が専用チェーンを生んだ

2021年、Sky MavisはEthereumとLoom NetworkがAxie Infinityに必要な速度と費用を満たせないとして、ゲーム活動をRoninへ移した。土地とAxieが先に渡った。Roninは最初の用途を探す汎用チェーンではなく、すでに混雑していた一つのゲーム経済を動かす基盤として生まれた。

2022年1月、RONがチェーンの燃料として登場した。チームは私募を行わなかったとする。10億枚のうちSky Mavisとコミュニティへ各30%、ステーキング報酬へ25%、基金へ15%。ゲーム資産AXSやSLPが走る道路の料金という点で、RONは両者と異なった。

五つの署名がブリッジ金庫を開けた

2022年3月23日、攻撃者はSky Mavisの4検証ノードを侵害し、解除されていなかったAxie DAOの代理署名権限から、ブリッジの5-of-9条件に必要な5つ目の署名を得た。そのうえでEthereumブリッジから173,600 ETHと2,550万USDCを引き出した。Sky Mavisはソーシャルエンジニアリングを認め、小さな検証者集合を根本原因とした。米財務省は約6億2,000万ドルの窃取を北朝鮮Lazarus Groupに帰属させた。

失われたのはブリッジWETH・USDCを裏付けるEthereum担保であり、RONの秘密のミント機能ではない。速いゲームチェーン上の残高も出口を管理する少数の署名鍵に依存し得る。その事実が、性能の近道をブリッジ保管リスクへ変えた。

全額補填という言葉には例外が残った

Sky Mavisは当初1億5,000万ドルの救済ラウンドを発表したが、後に実際の調達は1,100万ドルで、自社バランスシートからブリッジを補充したと更新した。6月28日、三回の監査後に再開した設計には、ガバナー、大口移動の高い署名閾値、遮断器、日次上限が入った。

ただし「全利用者を補填」は全金庫残高を意味しなかった。同じ告知はAxie DAO金庫分56,000 wETHが回収中も担保不足で残るとした。この例外を消さずに読むことで、復旧の範囲が分かる。

ステーキングが参加を広げ、CCIPが旧出口を継いだ

Roninは2023年4月12日にDPoSとRONステーキング報酬を開始した。統治バリデータは選ばれた機関、標準バリデータはステーク競争で決まった。PoA時代より参加は広がったが、すべての役割が同じ条件で開いたわけではない。

その後バリデータは公式ブリッジとしてChainlink CCIPを10対3対0で選んだ。旧ブリッジは廃止され、移行は2025年4月25日に完了した。2022年に再建した仕組みを保つ代わりに、クロスチェーン検証を外部ネットワークとその制限へ移した。

2026年移行でRONステーキング時代が終わった

2026年5月13日、Conduitは独立チェーンの状態をOP Stack型Ethereum L2へ移した。チェーンID 2020とネイティブRONガスは維持され、新しいネイティブ・トークンコントラクトは生じなかった。Ethereum側にはCCIPで動く別ERC-20のwRON `0x09B6…7982`があり、プロジェクトは1対1と説明する。

7月の続報は、第1シーズンで実際に41万RON超をビルダーへ配ったと報告し、新しい報酬経路が発表だけでなく稼働したことを示した。同じ記事でも広範なコミュニティ向けガバナンス画面は開始予定だった。統治バリデータの役割放棄とZK不正証明も将来工程に残ったため、いずれも一般保有者の完成済み統制権とは扱わない。

プロジェクトが変化してきた過程

  1. 2021
    Axie Infinity向けにRonin始動

    Sky MavisがEthereumとLoomの制約を避け、ゲーム活動を専用チェーンへ移す。

  2. 2022-01
    RONがネイティブ燃料になる

    私募なしでRONを開始し、ガスと将来のネットワーク報酬に使う。

  3. 2022-03-23
    バリデータ鍵で担保が流出

    侵害されたSky Mavisの4ノードと、解除されなかったAxie DAOの代理署名権限が5-of-9条件を満たし、173,600 ETHと2,550万USDCの引き出しを承認する。

  4. 2022-06-28
    制御を変えたブリッジ再開

    三回の監査、ガバナー、段階署名、上限を導入するがAxie DAO金庫の例外は残る。

  5. 2023-04-12
    DPoSとRON報酬が稼働

    委任と標準バリデータがRONをL1合意の安全性へ直接結び付ける。

  6. 2025-04-25
    CCIPが公式ブリッジになる

    バリデータが選んだChainlink方式が旧Roninブリッジを置き換える。

  7. 2026-05-13
    Ethereum L2移行完了

    RONはガスに残り、旧ステーキングは終了、年間500万枚がビルダー報酬へ向かう。

根拠と一次資料

最終根拠確認日: 2026-09-05

Roninとはどんなコイン?

RONはチェーンID 2020のRoninにおけるネイティブ資産で、現在のOP Stack型Ethereum L2のガスを支払う。ネイティブRONを表す独立ERC-20コントラクトはない。Ethereum上のwRONは`0x09B6…7982`にある別のラッパーで、Chainlink CCIPを通って移動する。AXSはAxie Infinityの一部ガバナンス、SLPはゲーム資源、Ronin上のWETHとUSDCはブリッジ資産であり、どれもRONと同一ではない。

どんな課題を解決する?

Sky MavisはEthereumとLoom NetworkがAxie Infinity利用者には遅く高価だったため、2021年にRoninを作った。ゲーム経済を専用チェーンへ移して操作性は向上したが、バリデータとブリッジの権限は少数に集まった。2022年3月の窃取は、安価な取引の背後にあった大きな依存を示した。ブリッジ署名の定足数を握れば、Ethereumに置かれた担保を外へ出せたからだ。

どのような技術と仕組みで動く?

利用者はネイティブRONで取引手数料を払う。旧L1はPoAで始まり、2023年4月12日にDPoSとRONステーキングを稼働した。この仕組みは2026年5月13日に全状態をOP Stack型Ethereum L2へ移して終了した。現在はRONをステークして報酬を得る経路がなく、年間発行報酬は4,500万から500万RONへ減り、Proof of Distributionに登録したビルダーへ向かう。これは10億枚の上限内での配分であり、上限を増やす新規発行を示さない。活動指標はSky Mavisのエコシステムチームが選ぶ。ブリッジ資産は2025年4月の旧ブリッジ廃止後、Chainlink CCIPを利用し、wRONは境界を渡るEthereum側ラッパーである。

重要ファクトの要約

  • RONは2022年1月に開始され、プロジェクトは私募を行わなかったと説明する。
  • 最大供給は10億RON。Sky Mavis 30%、コミュニティ30%、ステーキング報酬25%、エコシステム基金15%である。
  • 2022年3月23日のブリッジ侵害では173,600 ETHと2,550万USDCが流出した。ネイティブRONを書き換えたり新規発行した事件ではない。
  • DPoSとRONステーキング報酬は2023年4月12日に始まり、2026年5月13日のL2移行で終わった。
  • 現在は10億枚の上限内から年間500万RONを配り、移行完了告知によると約1.2%。ステーカーではなくビルダーへ向かう。
  • ネイティブRONにトークンコントラクトはない。Ethereum版wRONは`0x09B6a9E1DD102bD95B3DD5025bCa3540eBf77982`。
  • 2026年7月の続報は、Proof of Distributionの第1シーズンで41万RON超をビルダーへ配ったと報告した。一方、コミュニティ向けガバナンス画面はまだ開始予定とされていた。

公式リンク・コミュニティ

よくある質問(FAQ)

RONはAXSやSLPと同じ資産ですか?

違う。RONはRoninのガスを払う。AXSはAxie Infinityのガバナンスと結び付き、SLPはゲーム資源で、コントラクト、供給、用途が別である。

現在もRONをバリデータへステークできますか?

移行後の報酬設計ではできない。2026年5月13日の完了告知はRONステーキング報酬が現在なく、発行報酬はProof of Distribution登録ビルダーへ行くと述べる。

2022年にRONそのものがハッキングされたのですか?

侵害されたのはブリッジのバリデータ鍵構造だった。攻撃者は担保の173,600 ETHと2,550万USDCを引き出しており、ネイティブRONのミント不具合とは説明されていない。

2025年1月に流通量表示が急増したのはなぜですか?

Roninがアンロック済み残高を流通に数える方法を変え、公開されたマルチシグウォレット間で移したため。総供給の23.8%が表示計算に加わったが、10億の上限と従来の解除日程は変わらなかった。

RON保有者はSky MavisやRonin金庫への法的請求権を持ちますか?

確認できるのはガス利用と時期ごとの報酬参加である。一般保有者に持分比例の償還・分配を約束する契約は確認できない。Ronin Wallet規約も非カストディ型サービス契約で、株式や債権ではない。

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