JasmyCoin

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データ保管庫は実在した。トークンの鍵が開く扉は別だった

Jasmyについて最も強い証拠は価格表ではない。日本法人、実際に使えるPersonal Data Lockerの画面、そして50,000,000,000枚を一度だけ発行したコントラクトである。PDLでは利用者がアプリごとにデータ提供を決められるが、JASMYの秘密鍵が直接支配するのはトークンだけである。

ソニーでの経歴を持つ人々が、別の会社を始めた

Jasmy Incorporatedは2016年4月5日に東京で設立された。経営陣の紹介にはソニーなど日本企業での経歴が目立つ。こうした経歴は消費者向け端末への関心を理解する手掛かりにはなるが、Jasmyは独立した会社である。ソニーがJASMYの発行者、所有者、保証者であることを示す資料ではない。

初期の構想は、接続端末をめぐる政治経済の問題から始まった。大規模プラットフォームは利用者の行動を中央データベースへ集めていた。Jasmyは、本人確認と個人データ管理のためのSKC、端末を登録して測定値や命令をやり取りするためのSmart Guardianを提案した。

2018年6月にはSKCの概念実証を公開し、2019年4月にはIoTプラットフォームを発表した。この順序が重要である。データ管理製品の物語は、市場で取引されるトークンの物語より先に始まっていた。

保管庫の入口には運営会社がいる

PDLは、「利用者がいつかデータを所有する」という抽象的な約束より具体的である。製品ページとマニュアルには、ログイン、本人確認情報、アプリごとのアクセス履歴、個人データ提供の切り替え設定が示される。大きな私的ファイルをERC-20コントラクトへ直接保存するのではなく、分散ストレージとブロックチェーン上のハッシュを組み合わせる。

利用規約は、その仕組みを運営する主体を明らかにする。Jasmyがアカウントを受け付け、Jasmyまたは承認された第三者がプライバシー方針と同意に基づいてデータを処理できる。利用者は認証情報とバックアップを守る責任を負い、プラットフォームの知的財産はJasmyまたは提供事業者に帰属する。同意機能は、管理されたサービスの中で働く。

だからといって「データの民主化」が空虚になるわけではない。アプリごとの許可と追跡できるアクセス履歴は、利用者の立場を改善しうる。ただし、データ主権は製品の機能と法的関係から生じるもので、流通トークンを買うだけで得る所有権ではない。

50,000,000,000枚を、一つのコンストラクターが作った

2019年12月26日、デプロイしたアドレスはJASMYコントラクトを作り、コンストラクターが50,000,000,000枚を発行した。コードにあるのは標準的な送金と承認で、外部から呼べる追加発行、一時停止、ブラックリスト、所有者、アップグレードの経路はない。拡大を続けるプラットフォームの物語と比べると、トークンのコードは際立って単純である。

単純なコードは一つの懸念を減らす一方、別の問いを残す。Jasmyは管理者プロキシを使ってこのトークンを書き換えられないが、配分先ウォレットの管理者は既存供給を市場へ移せる。ホワイトペーパーの六つの配分区分は予定用途を示すだけで、現在の実質所有者を特定したり、すべての財務移転を照合したりする台帳ではない。

コントラクトにはPDLの機能も入っていない。データへのアクセスを与えず、同意を検証せず、会社収益を分配せず、企業に情報購入を強制しない。アプリがJASMYを採用することはできるが、その利用価値はトークン外部の統合と契約から生じる。

日本で上場したのは資産であり、その構想ではない

BITPOINTは2021年10月26日、JMYの取り扱いを開始し、国内で初めてこの資産を扱うと説明した。日本の交換業者制度を経た上場は、プロジェクトに強い規制対応の物語を与えた。しかし、JASMYを法定通貨、価値が保険で守られた資産、金融庁が技術を認定した商品へ変えたわけではない。

金融庁自身がこの境界を明記している。登録暗号資産交換業者が扱う資産は、業者の説明に基づいて法律上の定義へ該当するか確認されたものであり、価値が保証または推奨されたものではない。裏付け資産があるとも限らない。

Jasmyはその後、Secure PCとPDLを商用化したと説明し、海外展開を進めた。これらの製品が成功しても、その価値がJASMY保有者へ自動的に移るわけではない。保有者が得るのは供給量固定の譲渡可能なトークンと、各アプリが個別に提示する利用条件である。Jasmyの株式、他人の個人データの所有権、会社経営への投票権、保証されたデータ配当ではない。

プロジェクトが変化してきた過程

  1. 2016-04-05
    Jasmy Incorporated設立

    東京でIoTプラットフォームとソリューションを提供する会社として始まる。

  2. 2018-06-26
    SKCの概念実証を公開

    Secure Knowledge Communicatorの最初の公開実証を記録する。

  3. 2019-12-26
    JASMYを50,000,000,000枚発行

    Ethereumのコンストラクターがデプロイしたアドレスへ全供給を一度に作る。

  4. 2020-04-16
    「データの民主化」ホワイトペーパーを公開

    PDL、SKC、Smart Guardian、報酬構想、トークン配分計画を説明する。

  5. 2021-10-26
    BITPOINTが国内取引を開始

    登録暗号資産交換業者が国内コードJMYで取り扱いを始める。

  6. 2022-01-28
    PDLとSecure PCの商用化を発表

    Jasmyが両製品の商用化と海外展開を説明する。

根拠と一次資料

最終根拠確認日: 2026-09-04

JasmyCoinとはどんなコイン?

JasmyCoinは、0x7420B4b9a0110cdC71fb720908340C03F9Bc03ECにデプロイされたERC-20トークンである。2016年4月5日に東京で設立されたJasmy Incorporatedは、端末から生まれるデータを企業にいつ提供するかを個人が決める「データの民主化」を掲げた。

製品の範囲はトークンより広い。Personal Data Locker(PDL)は、アカウント、本人確認、保存、アプリごとのデータ提供設定を備える。Secure Knowledge Communicator(SKC)とSmart Guardianは本人確認、データ、端末管理の構想であり、Secure PCは業務用PCの監視と端末管理に使われる。JASMYを保有するだけではPDLアカウントは作られず、これらのシステムの所有権も得られない。

どんな課題を解決する?

Jasmyが解こうとするのは、プラットフォーム企業が行動データやIoTデータを保持する一方、個人には利用状況を知る手段も交渉力も乏しいという非対称性である。PDLでは、利用者がデータ提供を許可し、アプリからの参照履歴を確認し、ブロックチェーン上の記録と分散ストレージを使う企業運営のサービスに情報を保存する。

ここで「所有」には二つの意味がある。PDL利用者は、Jasmyと提供事業者がソフトウェア、規約、アカウント、対応アプリを運営するサービス内で、契約に基づくデータ管理機能を得る。JASMYのウォレット保有者が得るのは、譲渡可能なERC-20トークンである。トークンコントラクトは、保有者が特定データの本人であることを証明せず、企業にデータ購入を強制せず、日本の個人情報保護法を執行するものでもない。

どのような技術と仕組みで動く?

2020年のホワイトペーパーは、分散ストレージに置く内容アドレス方式のファイル、ブロックチェーンで管理するハッシュ、SKCによる本人確認、Smart Guardianによる端末登録、利用者の許可後に行う企業のデータ利用を説明する。現在のPDLページとマニュアルには、アカウント、アクセス履歴、データ提供の設定が具体的に示されている。一方、PDL規約はプラットフォームの権利がJasmyまたは提供事業者に帰属すること、所定の同意に基づいてサービスがデータを利用できること、利用者がバックアップとアカウント管理の責任を負うことを定める。

JASMYの検証済みコントラクトは、これより単純である。2019年12月26日、コンストラクターは小数点以下18桁のJASMYを50,000,000,000枚発行し、デプロイしたアドレスへ全量を渡した。公開されたABIにあるのは通常のERC-20の送金と承認機能で、外部から呼べる追加発行、焼却、一時停止、ブラックリスト、所有者、アップグレード機能はなく、プロキシでもない。コードは供給の仕組みを固定するが、財務ウォレットからの配分や製品の規則は組織がチェーン外で決める。

ホワイトペーパーの配分計画は、事業会社30%、事業資金20%、開発者プログラム18%、上場14%、エアドロップ13%、インセンティブ5%である。これは用途別の計画であり、現在の実質所有者を証明するものではない。確認した一次資料には、現在の所有者名を付したウォレット別財務台帳、すべての移転と照合できる解除日程、トークンのロックを強制するコントラクトはなかった。

BITPOINTは2021年10月26日、日本国内でJMYというコードを使って取引を開始した。EthereumトークンのシンボルはJASMYである。この出来事は、日本の登録交換業者制度の下での上場であり、国が価値や技術を認定したことを意味しない。金融庁は、登録業者が扱う暗号資産について価値を保証または推奨するものではなく、裏付け資産があるとも限らないと明記している。

Jasmyは、データやサービスの対価または報酬としてトークンを使う構想を説明する。しかしコントラクトには、ステーキング、投票、配当、償還、データ利用許諾、手数料分配の仕組みがない。報酬は特定のアプリや契約への参加に依存し、市場で購入しただけで得るのはJASMYの保有権と送金権である。

重要ファクトの要約

  • 発行に関わる企業は、2016年4月5日に東京で設立されたJasmy Incorporated。
  • Ethereumコントラクトは0x7420B4b9a0110cdC71fb720908340C03F9Bc03EC。
  • 2019年12月26日、コンストラクターが小数点以下18桁のJASMYを50,000,000,000枚発行した。
  • 検証済みトークンはプロキシではなく、外部から呼べる追加発行、一時停止、ブラックリスト、所有者、アップグレード機能を持たない。
  • ホワイトペーパーの配分は、事業会社30%、事業資金20%、開発者プログラム18%、上場14%、エアドロップ13%、インセンティブ5%。
  • PDLはデータ提供を設定できる実在のアカウント型サービスであり、JASMYを保有しただけでは利用権は生じない。
  • PDL規約ではプラットフォームの権利がJasmyまたは提供事業者に帰属し、バックアップとアカウント管理は利用者の責任とされる。
  • BITPOINTは2021年10月26日、国内コードJMYで取引を開始した。
  • 登録交換業者がJMYを扱うことは、金融庁の推奨や政府による価値保証を意味しない。
  • 確認したEthereumトークンのコントラクトと規約は、JASMYの保有だけを理由にオンチェーン・ガバナンス、会社持分、配当、償還、保証されたデータ対価、PDLの自動利用権を与えていない。適用法や別のサービス契約による権利は個別に確認する必要がある。

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よくある質問(FAQ)

JASMYを買えば、自分の個人データを所有できるのか?

できない。個人データに関する権利は法律とPDLの利用関係から生じる。ERC-20トークンはデータの本人を識別せず、データ保管庫を操作するものでもない。

Personal Data Lockerは実際の製品か、それともホワイトペーパー上の構想か?

Jasmyは、稼働中のPDL概要、アカウントマニュアル、利用規約、データ提供設定を公開している。ただし、規模、顧客の利用状況、経済的成果は、確認した資料では十分に開示されていない。

JasmyはJASMYを追加発行できるのか?

検証済みコントラクトはコンストラクターでのみ発行し、外部から呼べる追加発行機能を持たない。50,000,000,000枚はデプロイ時にすべて作られた。ただし、既存トークンを持つ財務ウォレットは、その保有分を移転または放出できる。

コントラクトはウォレットを凍結したり、ブラックリストへ入れたりできるのか?

検証済みJASMYコントラクトには、一時停止、ブラックリスト、所有者、アップグレードの機能がない。ただし、取引所やJasmyが運営するアプリは、別の規約に基づいてアカウントやサービス利用を制限できる。

JASMYは日本政府の承認を受けたのか?

日本ではBITPOINTが取り扱いを開始した。金融庁は、登録業者が扱う資産であっても、政府が価値を保証または推奨するものではないと説明している。

日本ではJMY、海外ではJASMYと呼ばれるのはなぜか?

BITPOINTは国内の通貨コードとしてJMYを使った。Ethereumコントラクトのシンボルと国際市場のティッカーはJASMYである。この資料では、どちらも同じコントラクトに基づく資産を指す。

保有者はJasmy Incorporatedの経営に投票できるのか?

トークンコントラクトと確認した規約には、会社またはプロトコルを拘束するガバナンス権が記されていない。JASMYの保有は会社の株式保有ではない。

データ提供の報酬は保証されるのか?

保証されない。ホワイトペーパーは報酬経済の構想を示すが、支払いは参加するサービスと個別契約に依存する。トークンだけでは、企業にデータ購入や保有者への支払いを義務付けられない。

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