創業者・誕生秘話約 4分Basic Attention (BAT)

Brave――広告を選ぶのは自分のブラウザー

2019年、Braveは広告を有効にするとBATを受け取れる仕組みを始めた。その裏側には、広告一覧をブラウザーに届け、端末内で選ぶ設計があった。広告の選択、実績の報告、報酬の引き出しは、それぞれ別の課題だった。

Brave――広告を選ぶのは自分のブラウザー

3点クイック要約

  • 発端 / 逆説Braveは2019年4月24日に任意参加のデスクトップ広告を開始し、その広告の総収益の70%をBATで利用者に還元すると発表した。
  • 決定的瞬間公開された設計は広告一覧をダウンロードし、端末内で広告を選ぶものだった。プライバシーに配慮した選択とは別に、広告イベントの報告方法も必要だった。
  • 歴史的結末2019年10月には、認証済みのUpholdアカウントを通じた引き出しが加わった。閲覧履歴を端末内に置くことは、金融手続きの匿名性を意味しなかった。

出来事のタイムライン

2019年4月24日任意参加のデスクトップ広告

BATによる報酬と、利用者の端末で広告を選ぶ方式が発表される。

2019年10月3日報酬を外に出す経路

デスクトップ版0.69に、Upholdでの認証を経る双方向ウォレットが加わる。

2020年9月3日広告の構造を説明

技術解説が広告一覧の配信、端末内での選択、プライバシーに配慮した報告を分けて説明する。

招き入れて初めて届く広告

2019年4月24日、Braveはデスクトップブラウザーに少し意外な選択肢を加えた。利用者が広告を有効にできるようにしたのだ。同社はすでに、追跡ツールとそれに付随する広告を標準で遮断していた。新しい広告はそれとは別の任意参加サービスで、通知として届く。クリックすると広告用のタブが開いた。閲覧中のページのバナーをすべて置き換える仕組みではなかった。[1]

提案には収益の分配が含まれていた。Braveは、この広告の総収益の70%をBasic Attention Token、略してBATで利用者に還元するとした。報酬は月ごとに処理され、メディアやクリエイターへの支援に使えた。70%は収益の配分率であり、ブラウザーを開いたままにすれば得られる定額収入ではない。開始時の発表では、個人用途の引き出し機能はまだ開発中とされていた。[1]

広告一覧を読み手に届ける

より興味深い変化は、広告を選ぶ場所だった。2020年9月の技術解説で、Braveは国別の広告キャンペーン一覧を定期的にダウンロードする方式を説明した。ブラウザーは端末内の情報を使い、その一覧から広告を選ぶ。次に見せる広告をサーバーに選ばせるために、個人の閲覧履歴を広告サーバーへ送る必要がない設計だった。[2]

パーソナライズがなくなったわけではない。端末内の情報で関連性や表示のタイミングを判断する。プライバシーとは、全員に同じ無作為な広告を見せることではなかった。汎用モデルは別途学習させ、ブラウザーに配布して使う。解説では、メールやソーシャルメディアなどログインを要するサイトから関心を推定しないとも述べている。これは当時のシステムについての開発者側の説明であり、ブラウザーが人の好みをすべて知るという主張ではない。[2]

報酬には広告選び以上の仕組みが要る

BATが担ったのは分配の役割だった。注意を向けた対価として利用者は何を受け取り、クリエイターに何を渡せるのか。自転車とヘッドホンのどちらの広告が適切かを、トークン自体が決めるわけではない。選ぶのはブラウザーのソフトウェアだ。この役割を分ければ、広告にトークンを加えるだけで閲覧データが守られるわけではないことも分かる。[1][2]

広告主には、広告に対してどのような活動があったかを示す情報が必要だった。Braveの2020年の説明は、表示・クリック・コンバージョンの報告を非公開かつ相互に結び付けられない形にするための、Privacy Passに基づく別のプロトコルを紹介した。端末内で選ぶからといって、ブラウザーがサービスと一切通信しないわけではない。広告一覧の配信、選択、報告にはそれぞれ設計が必要だった。記事も当時のプラットフォームを、信頼を完全に不要にした完成品ではなく、さらに進むための段階として説明していた。[2]

引き出し口には別の手続きがあった

2019年10月3日、Braveはデスクトップ版0.69で、認証手続きを経たUpholdアカウントに獲得済みのBATを移せるようになったと発表した。リリースノートにも双方向ウォレットの追加が記されている。支援を中心としていた従来のウォレットからの具体的な変化だった。報酬はクリエイター支援の流れだけにとどまらず、金融パートナーを通じて外へ出せるようになった。[3][4]

当時のRewardsチームは、報酬を得てサイトやチャンネルに還元するだけなら認証は必須ではないと強調した。新しい引き出し経路を使うのは別の選択であり、本人確認の手続きがあった。境界を分ければ矛盾はない。閲覧履歴を外に送らずに広告を選ぶことと、認証済み口座から報酬を引き出すことは異なる課題を解く。Braveの初期の実験は、読者の注意だけでなく、報酬の行き先も読者自身が選ぶものにした。[3][5]

ストーリー・ユニバース

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歴史のバタフライ効果で結びついた、もう一つのドラマを探求する。

出典・参考文献

  1. [1]出典 1: Brave Ads launch announcementBrave · 2019-04-24確認 2026-09-18
  2. [2]出典 2: An Introduction to Brave’s In-Browser AdsBrave · 2020-09-03確認 2026-09-18
  3. [3]出典 3: Brave and Uphold: two-way Rewards walletsBrave · 2019-10-03確認 2026-09-18
  4. [4]出典 4: Release Channel v0.69.132Brave Community — Release Notes · 2019-10-03確認 2026-09-18
  5. [5]出典 5: Rewards team: Release 0.69 brings two-way walletsBrave Community — Brave Rewards team · 2019-10-03確認 2026-09-18