Grassは、ノード、ルーター、バリデーターで構成されるネットワークを説明している。クライアントがウェブ要求を開始すると、バリデーターがノードに処理を指示する。ノードは公開ウェブサーバーに接続し、暗号化された応答を指定されたルーターへ返す。現行の公開文書は、バリデーターの数や運営主体、委員会方式へ移行する計画を明らかにしていない。
トークン配分は、コミュニティが30%、Foundation・エコシステムが22.8%、初期投資家が25.2%、貢献者が22%である。Airdrop Oneには全配分の10%が割り当てられた。初期投資家の割当分は1年間のクリフ期間を経た後、さらに1年間かけて権利が確定する。貢献者の割当分も1年間のクリフ期間を経るが、その後の権利確定期間は3年間である。どちらの割当分も、権利が確定する前のロック期間中はステーキングに利用できなかった。
委任者は委任先のルーターを自分で選び、継続的に配分される報酬を受け取る一方、ルーターに手数料を支払う。ステーキングを解除してトークンを引き出すには7日間待つ必要がある。ステーキング文書は、現時点ではプロトコル内にスラッシングの仕組みがなく、ステーク量に応じたトラフィック配分はネットワークの分散化後に導入される状態だと説明している。トークノミクスはFoundation・エコシステム資金をDAOガバナンスの指示に従って使うとしているが、検討した文書は保有者の投票手続きや、その投票が会社、契約、知的財産、顧客、管理者キーを拘束する仕組みを公開していない。
2026年に発表されたStage 2では、GRASSを新規発行せず、ネットワーク収益を原資とするUSDCで参加者へ報酬を支払うとされた。発行者が示した数値が正しければサービス需要の証拠になるが、同時に、ノード報酬とGRASS保有者のキャッシュフローが同じものではないことも示す。検討した文書は、一般のGRASS保有者に株式、配当、償還、事業収益の自動分配を受ける権利を付与していない。