決済の実験を終えるには、出金経路も必要だった
Matter Labsは2020年、有効性証明によってEthereumの決済を安くする仕組みを公開した。後にZKsync Liteと呼ばれるシステムである。2023年3月24日に公開メインネットを開いたEraでは、用途が汎用スマートコントラクトへ広がった。それでもLiteは2026年5月4日まで運用された。終了告知は、古いシステムを無期限に維持すれば他に必要なセキュリティ資源を使い続けることになると説明し、最終残高データと、Token Assemblyの統治下でEthereumへ出金する設計を公表した。チェーンを止めるには、元の運営者に依存し続けずに資産を取り出せる道筋も用意する必要があった。
こうした判断に参加する人の範囲は、2024年6月のZK配布ですでに広がっていた。エアドロップでは条件を満たす695,232ウォレットに36億7,500万枚を割り当てた。貢献者向けの条件を設けたほか、利用者への配分では取引回数だけでなく、活動や資産残高を維持した期間を考慮した。委任投票はこの配布を意思決定につなげる。プロトコル変更、トークンプログラム、統治運営を別々のGovernorが扱い、Security CouncilとGuardianによるチェックも受ける。ZKは両チェーンより後に登場したため、当初の稼働条件というより、運営の変え方を決める手段だった。
