CoinYQ コイン史

実行言語を変えたチェーン

Seiの歴史はCosmos高速化、EVM追加、EVM中心化という三つの統治判断で読める。

2023年:互換性より速度

Pacific-1は取引向けCosmosチェーンとして始まり、Twin TurboでTendermint処理を重ねた。

100億SEIの48%はエコシステム、20%ずつはチームと私募、9%財団、3%Launchpoolに配分された。コミュニティ枠には後日の報酬と助成が含まれた。

SEIはガスと委任投票を与えるが、会社株式や財団金庫の持分ではない。

提出日程では私募は1年クリフ後3年線形、チームは1年クリフ後5年の可変ベスティングとされる。財団、エコシステム準備、検証者報酬にも別日程がある。解除可能日は売却の証明ではない。

2024年:一つの合意と二つのVM

V2はPacific-1上でGeth EVMをCosmWasmの隣に加え、2024年7月に公開した。

独立呼出しを並列実行し、衝突だけを順番に再実行するため、速度はワークロードに依存する。

投票の後に運用がある

SEIの委任者は、方針、パラメーター、支出、ソフトウェア更新に関する提案へ投票できる。検証者はブロックの承認に投票し、委任者が自ら投票しない場合には通常その委任分の投票力も反映する。更新案の可決後、検証者は指定されたブロック高で対象のソフトウェアを実行する必要があり、対応しなければ合意形成に参加できなくなる。これは全運用者の同意を可決条件とする仕組みではない。

Labsはコードを、財団は助成と配分資産を管理するが、それは一方的な状態変更キーではない。

委任者は報酬と共にスラッシュと21日待機を受ける。取引所残高は自動投票しない。

SIP-3:Cosmosはレガシー層へ

SIP-3は新規CosmWasmとIBCを閉じ、既存状態をEVMプリコンパイル経由で残す方向を選んだ。

現行はTwin Turbo、並列実行、SeiDBであり、Gigaは将来計画だ。SEIは同じチェーンで公開言語を変える歴史を持つ。

プロジェクトが変化してきた過程

  1. 2023-08-15
    Pacific-1

    メインネットと配分を発表。

  2. 2023-11-29
    V2提案

    並列EVMを提示。

  3. 2024-02-13
    公開devnet

    二VMを試験。

  4. 2024-05-15
    統治手続

    V2を投票へ。

  5. 2024-07-09
    V2公開

    並列EVMを開放。

  6. 2026-07-31
    IBC停止

    双方向停止が完了。

  7. 2026年予定
    Giga

    Autobahnと複数の提案者による実行設計は今後の更新として記載され、稼働開始日は確認できていない。

根拠と一次資料

最終根拠確認日: 2026-09-04

Seiとはどんなコイン?

SeiはSEIをネイティブ資産とする独立L1である。Pacific-1は2023年8月にCosmos SDKとCosmWasmで始まり、2024年のV2がガバナンス承認を経てEVMを追加した。両VMとネイティブモジュールは一つの合意を共有した。

SEIは管理者付きERC-20でもSei Labsや財団の株式でもない。ガス、委任PoS、提案預託と投票に使うチェーン通貨である。財団配分、ソフトウェア作成、初期大口保有の影響力は、各コインに付く法的所有権とは別だ。

どんな課題を解決する?

最初の仮説は取引アプリに高速注文と確定が必要というものだった。Twin TurboはTendermint BFTを高速化し、V2は既存状態を捨てず並列EVMを加えた。

その折衷も変わった。SIP-3はEVMを将来の開発面とし、新規CosmWasmを凍結、2026年にIBC双方向を停止した。現在は旧Cosmos状態を抱えたまま利用面をEVMへ移している。

どのような技術と仕組みで動く?

Twin Turboは提案、取引準備、BFT投票、実行を重ねる。安全性は従来通り3分の2超の投票力に依存し、別の合意方式ではない。

実行器は独立取引を並列化し、実読書きを検査して衝突を決定順に再実行する。必要なら逐次処理へ戻る。共有状態が集中すれば利得は小さい。

検証者はSEIをボンドし委任を受ける。委任者は手数料後の報酬と同時にスラッシュ、21日解除待ちを負う。投票力は委任ステークに付き、可決アップグレードには検証者の新バイナリ実行が必要だ。

100億SEIはエコシステム48%、チーム20%、私募20%、財団9%、Launchpool 3%。公式資料は配分を、SEC文書は詳細ベスティングを補う。固定総量内でも解除と報酬で流通量は増える。

重要ファクトの要約

  • Pacific-1は2023年8月開始。
  • ジェネシス供給は100億SEI。
  • 配分はエコシステム準備金48%、チーム20%、私募投資家20%、財団の資金庫9%、Launchpool 3%である。
  • V2並列EVMは2024年7月公開。
  • Twin Turboは約400msを目標とするTendermint最適化。
  • 衝突取引は決定的に再実行。
  • SEIはガス、ステーキング、ガバナンスに使用し解除は21日。
  • SIP-3後の新規開発はEVM中心。
  • SEC提出書類は私募に1年クリフ後3年、チームに1年クリフ後5年のベスティングを報告する。

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よくある質問(FAQ)

全取引が並列か?

いいえ。互いに独立した状態を扱う取引を楽観的に並列実行し、衝突した取引は決定的な順序で再実行する。必要に応じて逐次処理へ戻る。

SEI保有は何を表すか?

文書上の用途はガス料金の支払い、委任・ステーキング、ガバナンスへの参加である。Sei Labsの株式、財団準備金の所有権、ネットワーク収益の分配請求権ではない。

財団だけで更新できるか?

Labsはコードを作成し、財団は提案を支持できるが、メインネット更新にはオンチェーンのガバナンス手続きと検証者による採用が必要だ。トークン保有の集中は実際の意思決定への影響力を生み得る。

報酬は無リスクか?

いいえ。検証者の手数料、稼働停止や二重署名に対する罰則、報酬の変動、委任解除後21日間の待機がある。

Cosmosも残るか?

既存のCosmWasm契約とCosmos SDKの状態は残り、一部はEVMのプリコンパイル機能から利用できる。ただしSIP-3で新規CosmWasmの展開は凍結され、IBCは停止した。新しい開発はEVMへ誘導される。

Gigaは稼働済みか?

確認した文書では稼働済みとはされていない。Twin Turbo、楽観的並列実行、SeiDBは現行機能だが、AutobahnとGigaは今後の更新として記載され、稼働開始日は確認できていない。

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