保有者の権利より先に置かれた「1オンス」
RAACはI-ON Digitalに結び付くION.auをpmUSDの起点にした。ホワイトペーパーは1 ION.auを地中金1オンスとし、現物価格を80%割り引いて5:1の準備比率と説明する。
これはRAACによる担保と評価の主張である。I-ONのSEC提出書類はION.auがpmUSDの担保と価格を支える関係を確認するが、各トークン用に分別された1オンスや、I-ON・RAAC・保管者に優先する請求権を約束しない。

名称は貴金属を掲げ、RAACは地中の金を指す。しかしウォレット残高を発行するのはTreasuryで、価格はコントラクト群が計算し、オンチェーンの出口は他者が預けたsUSDSの範囲に限られる。その距離がpmUSDの履歴を形づくった。
RAACはI-ON Digitalに結び付くION.auをpmUSDの起点にした。ホワイトペーパーは1 ION.auを地中金1オンスとし、現物価格を80%割り引いて5:1の準備比率と説明する。
これはRAACによる担保と評価の主張である。I-ONのSEC提出書類はION.auがpmUSDの担保と価格を支える関係を確認するが、各トークン用に分別された1オンスや、I-ON・RAAC・保管者に優先する請求権を約束しない。
市場コントラクトは基礎トークンの経済的エクスポージャーを分ける。pmUSDが安定部分を取り、xPMが金価格の残余利益と最初の損失を負う。RAACは変動側を広く販売せず自ら抱えると説明する。
検証済みコードはTreasuryの基礎トークン残高と報告価格をfractional supplyで割りNAVを計算する。pmUSDは固定1オンスの倉庫証券ではなく、スタックの会計規則で作る安定トランシェである。
公開担保ページはLBMA価格とproof of reserveを掲げた。だが2026年9月5日はゼロと「N/A」を表示し、モデルは見えても有効な最新証明は得られなかった。
TreasuryだけがpmUSDを発行し、任意アドレスから焼却し、NAV入力を更新できる。現行実装に専用のfreeze・pause・blacklistはないが、任意アドレス焼却は通常のallowance型焼却より直接的な残高管理である。
トークンはTransparentUpgradeableProxyでもある。確認日の実装先は0x32d9…41d8、ProxyAdminは0x89ab…2ce2だった。ProxyAdminとTreasuryの所有者はいずれも0xca31…f13cだったため、現在のコードの挙動と将来変更される挙動は分けて評価する必要がある。
RAACは2026年4月に別のPSMを始動した。sUSDS預託者が準備金を供給し、pmUSD利用者は内部価格1ドルから25bpを引いて、その準備金へ一方向に交換できる。
価格経路はsUSDSのERC-4626交換率とChainlink USDS/USDを使い、鮮度は86,400秒である。設定表に別のpmUSD/USD oracleはない。準備金下限、NAV検査、サーキットブレーカー、guardian pauseがあり、ルールは無制限の流動性を意味しない。
開始時は同じmultisigがgovernance・guardian・adminを兼ねた。3月の監査はmodule、rate provider、手数料を即時変更するsetterにtimelockがないと記録した。解決済みの監査も当時のコード範囲であり、恒久的な支払保証ではない。
2026年5月19日、RAACは適格な非米国利用者がAPMEXとKitcoを通じて現物金へ替える計画を発表し、7月を目標にした。発表は法務とオンボーディングを条件としていた。
8月6日のRAAC報告は現物経路の遅延と、800万ドル規模の施設が構築中であることを認めた。同じ報告は7月平均を約0.65ドル、月末を約0.42ドルとし、担保を1億2,198万ドルと主張した。
この数字だけで担保不在とは言えない。示すのは評価額、オンチェーン準備金の出口、強制可能な財産権が別物だという点である。確認した規約はコントラクトと取引相手の失敗を利用者リスクとし、金への直接権利を与えない。
CoinGecko指定のコントラクトがRAACのアップグレード可能なFractionalTokenとして作成された。
PashovはPSMコードを検査し、timelockなしの即時setterを指摘した。
RAACは準備金型のpmUSD→sUSDS一方向出口を開いた。
RAACはAPMEXとKitcoを挙げ、法務とオンボーディングを条件に7月6日の週を目標とした。
7月報告は償還遅延と月末約0.42ドルを記した。
最終根拠確認日: 2026-09-05
pmUSDは、RAACがf(x)方式で組成した金市場の価格安定部分である。RAACの説明ではION.auが地中金を表し、xPMが残る変動を引き受ける。ただしウォレット内のpmUSDはアップグレード可能なERC-20残高であり、担保の物語、実際の出口、法的権利は別々に読む必要がある。
「金に裏付けられた」という一語には、Treasuryへ何が入るのか、安定部分をどう評価するのか、保有者が何を請求できるのかという三つの問いが隠れる。RAACは担保モデルを公開したが、確認日のダッシュボードは最新の準備金回答を示さず、利用規約も特定の金の権原を移していない。
TreasuryだけがpmUSDを発行・焼却し、NAV用の基礎トークン価格を供給する。別建てのPSMはpmUSDを内部価格1ドルでsUSDS準備金へ一方向に交換し、25bpの手数料を課すが、準備金やサーキットブレーカーにより停止し得る。現物業者による償還は発表後に遅延した。
確認した規約とコントラクトには、特定の1オンス、ION.au、鉱業権、保管金塊への権原はない。
RAACはION.au 1単位を地中金1オンスに対応させ、現物価格を80%割り引く。確認日の公開画面は利用できる最新準備金回答を表示しなかった。
PSMは内部価格1ドルから手数料を引き、利用可能なsUSDSへ一方向に交換した。準備金とサーキットブレーカーの条件を受ける。
RAACは2026年5月に業者契約を発表したが、8月報告では施設はなお遅延中だった。無条件の保有者権利は見つからない。
pmUSDを保有するだけのプロトコル利回りはない。PSM持分や流動性ポジションは別の商品で、別のリスクを持つ。
Precious Metals USDのリアルタイム価格と取引所を確認: