Unity USD

uusd
時価総額順位 #241•Stablecoins, Synthetic Asset, BNB Chain Ecosystem
CoinYQ コイン史

管理権限はオンチェーンにあるが、ドルの所在は見えない

Unity USDのコントラクトを読めば、誰が追加発行し、口座を凍結し、実装を更新できるかは分かる。しかしステーブルコインにとって古くからある問いには、公開資料がまだ答えていない。誰が、どの準備資産から、どのような約束に基づいて1ドルを返すのかという問いである。

ドルを掲げた構想に、貸借対照表は伴っていない

Unity USDは、自律型ソフトウェアにプログラム可能な計算単位が必要になるという幅広い構想とともに登場した。プロジェクトはUUSDをAI経済の通貨基盤と呼び、ドル連動、世界規模の決済、機関向けの発行を掲げている。

しかし、ホワイトペーパーが説明するのは決済の構成であり、1 UUSDの背後にある資産ではない。確認した公式ページには、準備資産口座、保管業者、証明書、担保比率、一般利用者向けの償還契約が見当たらない。ドル連動はプロジェクトが掲げる目標であり、市場で観測される価格でもあるが、これらの資料によって確定した準備資産の事実ではない。

コントラクトを読めば、供給量を変えられる者が分かる

BNB Chain上のUUSDは、0x61a10E8556BEd032eA176330e7F17D6a12a10000にある小数点以下18桁のトークンである。CoinGeckoでは2026年9月5日に約1億UUSDが流通していると表示されたが、UUSD.solには最大供給量がない。所有者は上限なく追加発行でき、発行上限を設定して担当者を任命できる。

管理権限は消えたのではなく、複数の役割に分かれている。所有者または管理者は、特定のアドレスを凍結し、トークン全体を一時停止できる。凍結された口座は、送金も受取も承認も、承認枠を使った支出もできない。さらにプロキシの管理層があり、ProxyAdmin 0x2D49…94b6は、同じトークンアドレスの背後にある実装を変更できる。

SlowMistは2026年3月9日から10日にトークンを監査し、対象の確認項目を合格とし、所有者0x009c…a8F4が登録所有者アドレス5件のうち3件の有効な承認を必要とするSafeであることを確認した。同じ報告書は、所有者が任意に追加発行でき、口座を凍結できる点も指摘している。コード監査への合格は、中央管理の権限を記録するものであって、ドルの準備資産を証明したり管理者を不要にしたりするものではない。

同じアドレスでも、三つのネットワークの状態は別々である

プロジェクトはCREATE2を使い、BNB Chain、Ethereum、Baseに同じアドレスを配備した。公式の入手案内によると、稼働中なのはBNB Chain版だけで、Ethereum版とBase版は一時停止中である。16進数のアドレスが同じでも、各ネットワークの残高、流動性、法的義務が一つになるわけではない。停止中の配備先は、利用可能な決済経路ともいえない。

市場で売ることと、発行者へ償還を求めることは違う

一般利用者向けの入手ページは、UUSDとUSDTを交換する分散型取引所を案内している。大口の機関には、割り当てや組み込みについてAnything Labsへ問い合わせるよう促している。しかし、どの法人が1 UUSDを1ドルで償還する義務を負うのか、本人確認や管轄地の条件は何か、何の資産が渡され、決済に何日かかるのかは、どちらの経路にも公開されていない。分散型取引所から退出できるかどうかは、流動性と価格に左右される。

製品群には、別のアドレスを持つyUUSDとLP Poolも含まれる。利回りや流動性プールのリスクは、それぞれのコントラクトに属する。通常のUUSDに利息の受取権が自動的に加わるわけではない。同様に、公式サイトはAnything Labsを発行基盤の提携先と呼ぶが、トークン保有者に債務を負う発行法人までは示していない。

この法人名が欠けていることは、決定的な空白である。トークンは、追加発行、凍結、一時停止、更新の各鍵に従う残高を正確に記録する。しかし、準備資産証明と強制可能な償還条件によって債務者と担保が特定されるまでは、保有者が持つのはトークン残高である。銀行預金であることも、ドル準備資産の直接的な所有権があることも証明されていない。

プロジェクトが変化してきた過程

  1. 2026年3月9日
    監査開始

    SlowMistがUUSDトークンコントラクトの監査を受け付けた。

  2. 2026年3月10日
    監査完了

    報告書は確認項目を合格とし、所有者による上限のない追加発行と口座凍結の権限を記録した。

根拠と一次資料

最終根拠確認日: 2026-09-05

Unity USDとはどんなコイン?

Unity USDは、CoinGeckoでunity-usdとして追跡されるUUSDトークンである。Anything Labsは、AIエージェント向けのプログラム可能なドル決済手段であり、ほかの発行者にも提供できる基盤だと説明している。現在BNB Chainで稼働するプロキシのアドレスは、0x61a10E8556BEd032eA176330e7F17D6a12a10000である。

どんな課題を解決する?

価格が安定していること、ステーブルコインのコントラクトがあること、法的に1ドルを請求できることは、それぞれ別の話である。UUSDは、追加発行、凍結、一時停止、更新を誰が操作できるかを詳しく公開している。一方、確認した資料には、トークンを1ドルの請求権に結びつける準備資産、保管業者、発行法人、一般利用者向けの償還約束が記されていない。

どのような技術と仕組みで動く?

所有者であるSafeは、上限のない追加発行、発行担当者の任命、管理者の選任を行える。所有者または管理者は、口座を凍結し、トークン全体を一時停止できる。ProxyAdminは実装を更新できる。BNB Chain上で見えるドル連動価格は、USDTとの市場流動性によって形成される。UUSD.solには、担保を保管する金庫、価格オラクル、自動的に連動価格を維持する仕組みがない。yUUSDとLP Poolは、UUSDとは別の製品である。

重要ファクトの要約

  • CoinGeckoのunity-usdはUnity USD(UUSD)を指す。コントラクトは0x61a10E8556BEd032eA176330e7F17D6a12a10000で、小数点以下は18桁である。
  • 現在稼働しているのはBNB Chain版である。公式資料では、同じアドレスに配備したEthereum版とBase版を一時停止中としている。
  • Anything Labsは発行基盤の提携先として記されているが、発行義務を負う法人も、その管轄地も明らかにされていない。
  • 公式サイトはUUSDをドル連動型と説明する一方、トークンコントラクトには担保金庫、価格オラクル、自律的な連動維持機能がない。
  • 公式の準備資産証明、銀行・保管業者の一覧、資産明細、担保比率は、確認した範囲で公開されていない。
  • 確認した資料では、一般利用者の発行・1ドル償還について、利用資格、手数料、所要時間を定めた条件を見つけられなかった。
  • 所有者は全体の上限なく追加発行できる。任命された発行担当者は、所有者が設定した上限の範囲で発行する。
  • 所有者または管理者は口座を凍結でき、全体を一時停止すると、送金、承認、発行、焼却がすべて止まる。
  • プロキシの背後には実装0xA4f44c…9Be9aがあり、ProxyAdmin 0x2D49CB…94b6を通じて更新できる。
  • SlowMistは2026年3月10日、所有者Safe 0x009c54…a8F4が登録所有者アドレス5件のうち3件の有効な承認を必要とすると確認した。この設定は実際の管理者の人数や身元を示さず、監査は準備資産を証明していない。
  • CoinGeckoでは2026年9月5日時点で約1億UUSDが表示されていた。これは変動し得る供給量の観測値である。
  • yUUSDとUUSD LP Poolは別のコントラクトである。そこで生じる利回りは、通常のUUSD保有者に与えられた権利ではない。

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よくある質問(FAQ)

1 UUSDは何によって裏づけられていますか?

確認した公式資料からは分からない。準備資産、保管業者、担保比率、準備資産証明が公開されていないため、これらの資料だけではドル連動価格が資産によって裏づけられていると確認できない。

UUSDを1米ドルと交換できますか?

一般利用者が使える公開手続きも、額面での償還を強制できる条件も確認できない。公式ページは分散型取引所での売買と、機関向けの問い合わせ窓口を案内している。分散型取引所で売ることは、発行者による償還とは異なる。

誰がUUSDを追加発行できますか?

所有者は全体の上限なく発行でき、発行上限を設定したうえで担当者を任命できる。SlowMistは、監査対象のBNB Chain版で、登録所有者アドレス5件のうち3件の有効な承認を必要とするSafeが所有者であることを確認した。

特定のアドレスを凍結できますか?

できる。所有者または管理者は口座の凍結と解除を行える。全体を一時停止すれば、送金、承認、発行、焼却を止められる。

Ethereum版とBase版のUUSDも稼働していますか?

プロジェクトは両ネットワークにも同じ決定論的アドレスを使っているが、公式の入手案内ではEthereum版とBase版を一時停止中、BNB Chain版を稼働中としている。

UUSD自体に利回りがありますか?

基本トークンに利回りを受け取る権利は確認できない。yUUSDとLP Poolは、それぞれ別のコントラクトとリスクを持つ別製品である。

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