Axie Infinity

axs
時価総額順位 #186•Gaming (GameFi), NFT, BNB Chain Ecosystem
CoinYQ コイン史

ゲームの駒を所有する夢から、鍵の数を問う経済へ

Axieは、プレイヤーがゲームの駒を所有できるかという問いから始まった。その後の歴史は、駒を取り巻く規則を誰が管理するのかを問い続けた。SLPの発行、AXSの報酬、Treasuryの投票、Ethereumのゲートウェイ、ブリッジの署名数、現在のL2基盤は、それぞれ別の権限に属する。

ガバナンスより先に、収集できる生き物がいた

開発は2017年、収集できるAxieを中心に始まり、2018年には先行販売と自社市場が続いた。プレイヤーによる所有という主張は、一つの層では具体的だった。生き物や土地を表すトークンを、ウォレットと市場の間で移動できる。

ただし所有権には法的な境界がある。現在の規約では、画像の知的財産権はSky Mavisまたは権利許諾者に残り、保有者には条件付きの使用許諾が与えられる。NFTを移転すると、その許諾は終了する。NFTはコントラクトに記録された財産だが、Axieのブランドやゲームサーバーの所有権ではない。

ゲームが変更される場面では、この区別が重要になる。プレイヤーがトークンを持ち続けても、公式の利用ソフトは能力値、利用できる遊び方、報酬、アクセス条件を変えられる。オンチェーン上の希少性と、製品が継続して支援されることは関係するが、同じ約束ではない。

三つの資産は、それぞれ別の時間で動く

AxieのNFTは固有の生き物や土地を表す。SLPは、ゲームで発行され、繁殖や制作で消費される上限のない資源である。AXSは2億7,000万を上限とし、ステーキング、支払い、ガバナンスに使われる。三つをまとめて「遊んで稼ぐトークン」と呼ぶと、それぞれの供給量を決める仕組みが見えなくなる。

繁殖は三つの時間軸をつなぐ。SLPと数量が変動するAXSを消費し、新しいNFTを作る。Sky Mavisは費用と報酬源を調整できる。この柔軟性は経済を立て直す手段になる一方、過去の収益率と焼却率を契約上の将来予測にはできない。

発行上限は固定されたが、配布方法は変わり続けた

EthereumのAXSコントラクトは、配備時に2億7,000万AXSを一度だけ発行し、所有者も後から発行する機能も公開していない。例外的なブリッジ対応として、変更不能なmainchainGatewayにtransferFromの無制限承認を与えている。Roninの0x97a9...beceにあるAXSは、そのチェーン上の表現であり、同じ銘柄記号ではなくブリッジが二つの台帳をつなぐ。

上限のうち7,830万AXS、つまり29%が、約5.5年かけて解除するステーキング報酬に割り当てられた。2025年末、チームはその約95%を配布済みとし、変更しない解除日程と、新しい支払日程を分けて説明した。

2026年からは、bAXSが第三の配布形態として加わった。譲渡できず、AXSによって1対1に裏づけられ、選ばれた機能では額面どおり使える。一方、流動性のあるAXSへ戻す際にはAxie Scoreに応じた比率が適用され、差額はTreasuryへ入る。「1対1の裏づけ」は、すべての経路で1対1の自由な償還を意味しない。

Treasuryは提案ごとにガバナンスの対象となった

市場と繁殖の手数料によってCommunity Treasuryが積み上がった。初期文書は、将来AXS保有者が使途を決めると書いていた。2024年には試験版の投票画面が始まり、ステーキングしたAXSとAxie Scoreが投票力を決め、Sky Mavisが提案の準備を担った。その後のAIPでは、具体的なTreasuryの処理が投票にかけられた。

2025年8月、プロジェクトはコミュニティの決定を執行する独立した非営利法人Axie Infinity Foundationを設立中だと説明し、7月時点の残高を約2,300万AXSと2,600 ETHとした。「設立手続き中」という発表は、予定された法的移転、評議会の任命、運用権限が確認時点ですべて完了した証拠ではない。

5本の鍵が、規模を弱点に変えた

Roninによって少額のゲーム取引は実用的になったが、旧ブリッジでは承認権限が集中していた。2022年3月23日、攻撃者は9本中5本のバリデーター鍵を使い、173,600 ETHと2,550万USDCを不正に引き出した。損失が発覚したのは3月29日だった。米国財務省は後に、約6億2,000万ドルの攻撃を北朝鮮が支援するLazarus Groupによるものと認定した。

復旧では補償と再設計が組み合わされた。Roninは、Axie DAO Treasuryに帰属する56,000 wETHを除き利用者への債務を補償したと発表し、監査後の2022年6月28日にブリッジを再開した。元の構成は、管理者、段階別の必要署名数、サーキットブレーカー、引き出し上限を持つ仕組みに置き換えられた。

この事故によってAxieの所有権やAXSの固定上限が無効になったわけではない。別の依存関係が露呈した。Ronin上のラップ済み残高が正しくても、その裏づけとなるEthereum上の資産が失われる場合がある。資産コントラクト、ブリッジ準備資産、ゲームのデータベースは、別々に障害が起き得る三つの台帳である。

Roninの基盤は、その後さらに二度変わった

Roninのバリデーターは、正式なチェーン間基盤としてChainlink CCIPを選んだ。ネットワークは2025年4月25日に移行完了を発表し、旧ブリッジを非推奨とし、AXSとSLPをCCIPの対応資産に含めた。古いゲートウェイの権限と未処理の引き出しは移行の履歴に属し、現在の利用経路と混同してはならない。

次にチェーン自体が移った。Roninは2026年5月13日、OP Stackを使うEthereum L2への移行完了を発表した。現在のRoninを、開始時の権限型サイドチェーンだけで説明するのは古い。L2のシーケンス処理、証明、更新の構成も評価に含める必要がある。

AXSのガバナンスは、これらの管理権限と並んで存在する。Treasuryの投票者が、CCIP、シーケンサー、緊急時の役割、Sky Mavisの利用者口座を自動的に運営するわけではない。バリデーターの管理と更新委員会にはそれぞれの権限があり、移行後に各権限が放棄されたかどうかはオンチェーンで確かめる必要がある。

Foundationについても同じ区別が必要である。Foundationは承認されたTreasuryの決定を執行し得る一方、Sky Mavisがゲームを開発・変更し、ネットワーク基盤には別の運営者がいる。AXSは定められた手続きの中で使う投票・エコシステム資産であり、どちらの組織の株式でも、ソフトウェア全体への包括的な拒否権でもない。

プロジェクトが変化してきた過程

  1. 2017
    収集できる生き物を中心に開発が始まる

    ゲームと資産所有の発想は、AXS、SLPの市場、Roninより先に生まれた。

  2. 2020-11
    AXSが流通を開始

    戦略投資家向けと一般向けの販売後、発行上限2億7,000万のガバナンストークンが始動した。

  3. 2021-02
    Roninメインネットが始動

    Axieは、資産移動と頻繁なゲーム内処理をEthereumの外へ移し始めた。

  4. 2021-09
    AXSのステーキングが始まる

    割り当てられたAXSが、ロックされたポジションへの報酬として配布され始めた。

  5. 2022-03-23
    5本のブリッジ鍵が不正な引き出しを承認

    攻撃者は173,600 ETHと2,550万USDCを持ち出した。

  6. 2022-06-28
    再構築されたブリッジが再開

    Roninは利用者への債務の補償、監査、新しいサーキットブレーカーを発表した。

  7. 2024-05
    Axieのガバナンス画面が始動

    ステーキングしたAXSとAxie Scoreが、提案ごとの投票力を決め始めた。

  8. 2025-08-08
    設立手続き中のAxie Infinity Foundationが発表される

    コミュニティの決定を執行する予定の、非営利の受託組織として説明された。

  9. 2025-12-01
    ステーキング報酬の支払実験が変わる

    従来の解除日程を維持したまま、報酬を9日ごとに5%ずつ減らす方式が始まった。

  10. 2026-02-26
    bAXSが口座連動型の報酬を制度化

    案内文書は、1対1の裏づけ、譲渡制限、Axie Scoreによって変わる退出比率を説明した。

  11. 2026-05-13
    RoninがEthereum L2への移行を完了

    OP Stackを使う仕組みが、独立チェーンだった頃の説明を置き換えた。

根拠と一次資料

最終根拠確認日: 2026-09-05

Axie Infinityとはどんなコイン?

Axie Infinityは、収集できる生き物AxieのNFTを中心に作られたゲームと市場の総称である。開発はAXSが存在する前の2017年に始まった。Axie、土地、アイテムはオンチェーンで保有・移転できるが、現在の利用規約は、デジタル資産の所有権と、その絵に関する知的財産権を区別している。知的財産権はSky Mavisまたは権利許諾者に残り、利用者に与えられた使用許諾は資産を移転すると終了する。

AXS、SLP、AxieのNFTは、それぞれ別の役割を持つ。AXSは発行上限が270,000,000で、ステーキング、一部の支払い、ガバナンスに使われる。SLPには固定上限がなく、繁殖や制作を含むゲーム内の資源として発行・消費される。AxieのNFTは、遊べる固有の収集品である。一つを所有しても、ほかの二つやSky Mavisの株式を自動的に得られるわけではない。

どんな課題を解決する?

当初の経済は、プレイヤーの活動を換金可能なトークンにつないでいた。対戦でSLPが発行され、繁殖でSLPとAXSが消費され、市場と繁殖の手数料がCommunity Treasuryへ入った。しかし、この循環では需要より速く供給が増える場合がある。公式の持続可能性に関する文書も、初期経済が新規参加者に依存していたことを認めている。ゲームの規則、報酬率、消費先は開発者が変更できた。

AXSのステーキングには、もう一つの時間軸が加わる。総供給量の29%に当たる7,830万AXSは、約5.5年かけて解除する予定だった。2025年11月、チームは解除日程を維持しつつ、残り約5%の配布方法を変更すると発表した。2025年12月1日からは、報酬を9日ごとに5%ずつ減らす方式も含まれた。このため、権利確定、流通量、ステーキング報酬の支払いは別の数字として読む必要がある。

Treasuryに手数料が入っても、自動的な配当にはならない。投票権は、ステーキングしたAXSとAxie Scoreを組み合わせて決まり、制度は個別のAIPを通じて進展してきた。トークン保有者は、提案と記録時点の条件が認める範囲で投票できる。それは、ゲームコード、利用者口座、知的財産、シーケンサー、Treasuryの全資産を単独で管理できることとは違う。

どのような技術と仕組みで動く?

Ethereum上のAXSコントラクト0xbb0e...b28bは、配備時に上限270,000,000 AXSをすべて発行した。所有者も一般公開された追加発行機能もないが、コードに固定されたmainchainGateway 0x1a2a...54f2には、transferFromの無制限承認が与えられている。Roninでは0x97a9...beceに別の表現がある。預け入れと引き出しを確認するには、この二つの台帳を足すのではなく照合しなければならない。

ステーキングではAXSをロックし、配分済みのAXSから報酬を支払う。2026年2月以降、一部のゲーム報酬はbAXSで与えられる。bAXSは口座にひもづく譲渡不能な単位で、ロックされたAXSによって1対1で裏づけられる。対応するAxie機能では1対1の価値で使えるが、流動性のあるAXSへ戻す比率はAxie Scoreによって変わり、差額はTreasuryへ入る。

2022年の侵害後、資産移動の仕組みは二度変わった。Roninは、かつて5本の鍵が9本中必要だったブリッジ管理を置き換え、2025年4月25日にChainlink CCIPへの移行を完了した。2026年5月13日には、OP Stackを使うEthereum L2へのネットワーク移行が完了したと発表した。現在の安全性は、2021年の資料にある旧バリデーター集合だけでなく、CCIPの経路、L2のシーケンス処理、更新ガバナンスにも左右される。

重要ファクトの要約

  • AXS、上限のないSLP、AxieのNFTは、それぞれ発行方法、用途、法的権利が異なる資産である。
  • Ethereum版AXSは0xbb0e...b28bにある発行上限2億7,000万のトークンで、Ronin版AXSは0x97a9...beceに記録される。Ethereumのコントラクトは、固定されたゲートウェイに承認処理上の特別な権限を与えている。
  • ステーキング報酬への配分は7,830万AXSで、総供給量の29%、解除期間は約5.5年だった。2025年末の配布方法の変更は、この解除日程そのものを書き換えていない。
  • bAXSは譲渡不能で、AXSにより1対1で裏づけられる。ただしAXSへ戻す比率はAxie Scoreに左右され、差額がTreasuryへ入る場合がある。
  • 市場と繁殖の手数料はCommunity Treasuryへ入る。AXSには提案ごとの投票権があるが、自動的な配当や償還を受ける権利はない。
  • Foundationは2025年8月8日時点で設立手続き中と説明された。2025年7月時点のTreasury残高は、約2,300万AXSと2,600 ETHだった。
  • 2022年のブリッジ攻撃では9本中5本の鍵が使われ、173,600 ETHと2,550万USDCが不正に引き出された。発覚は6日後だった。
  • 米国財務省は、約6億2,000万ドルの窃取を北朝鮮が支援するLazarus Groupによるものと認定した。
  • Roninは2025年4月25日、旧ブリッジからChainlink CCIPへの移行を完了した。AXSとSLPも対応資産に含まれる。
  • Roninは2026年5月13日、独立チェーンからOP Stackを使うEthereum L2への移行が完了したと発表した。
  • Sky Mavisは、サービス、ソフトウェア、利用者口座、画像の使用許諾に関する権限を保持する。これらはAXSのガバナンスによって自動的に移転しない。

公式リンク・コミュニティ

カテゴリー

関連コインを探索

よくある質問(FAQ)

AxieのNFTを持つと、キャラクターの著作権も所有できますか?

所有できない。保有者が持つのはブロックチェーン上の資産で、現在の規約に従う条件付きの使用許諾を得る。画像の知的財産権はSky Mavisまたは権利許諾者に残り、NFTを移転すると使用許諾は終了する。

AXSとSLPは同じ種類のゲーム内通貨ですか?

違う。AXSには発行上限があり、ステーキング、支払い、ガバナンスに使われる。SLPには固定上限がなく、ゲームの規則に従って発行・消費される資源である。どちらも取引できるが、供給の仕組みと権利は異なる。

bAXSはいつでも1 AXSとして引き出せますか?

常にそうとは限らない。bAXSはAXSで1対1に裏づけられ、対応する機能では額面どおり使える。しかしbAXSからAXSへ戻す比率はAxie Scoreによって変わり、差額はTreasuryへ入る。

AXS保有者なら、Community Treasuryの持ち分を引き出せますか?

保有比率に応じた自動的な償還や配当は記されていない。対象となる提案では、ステーキングしたAXSとAxie Scoreが投票力を決め、執行はガバナンスとFoundationまたは評議会の手順に従う。

2022年の窃取後、Roninブリッジの利用者は補償されましたか?

Roninは、Axie DAO Treasuryに割り当てられていた56,000 wETHを除き、利用者への債務をブリッジ再開前に補償したと発表した。この対応から、将来の事故にも適用される一般的な法的保証が生じるわけではない。

AXSのガバナンスは、Sky MavisとすべてのAxieゲームを管理しますか?

管理しない。提案とTreasuryに関する実質的な機能はあるが、Sky Mavisはサービス開発者として、利用者口座、ソフトウェア、知的財産に関する契約上の権限を持つ。ネットワークのブリッジとL2の役割も別に存在する。

外部価格トラッカー

Axie Infinityのリアルタイム価格と取引所を確認: