2023年のトークン計画は公開上限を100億PYTHとした。生態系の成長52%、データ提供者への報酬22%、プロトコル開発10%、非公開販売10%、コミュニティと開始支援6%に配分した。当初15%が流通し、残る85%は開始から6・18・30・42か月後に段階的に解除する予定だった。配分先と予定を示すもので、全解除の実行や現在の全保有者を監査した結果ではない。
PYTHはガバナンスプログラムに預託して初めて投票力を持つ。提案期間は7日で、預託1枚が1票となる。憲法は保有者全体の投票と委任された運営を分ける。選出されたPythian Councilの8人は、運営ウォレットを含む9署名者中7者の同意で更新、手数料、バリデーター資源、OIS設定を扱う。Price Feed Councilの7人は、運営ウォレットを含む8者中5者の同意で価格一覧と提供者を選定する。
Oracle Integrity Staking(OIS)は2024年9月、PYTHに別の用途を加えた。提供者は解除済みトークンを自分のプールに預託し、他の保有者は選んだ提供者のプールへ委任できる。通常の市場で誤配信が60秒以上続き、基準から250ベーシスポイント以上乖離し、信頼区間にも警告が現れない場合、Pythian Councilは責任あるプールを判定し、DAO規則に従って最大5%を比例削減できる。
これは提供者に経済的責任を負わせる仕組みで、すべての借り手に保険を売る制度ではない。削減トークンはDAOの管理に移り、補償には後の決定が必要だ。OP-PIP-103は2026年4月22日に報酬率を0にした。提供者も委任者もOIS報酬や委任手数料を得ないが、割り当てた担保は引き続き削減され得る。
2026年8月26日の更新は旧構造の中心を置き換えた。独立運営のPyth Proルーター5基が集約してマークルルートに署名し、新Hermesへ送る。宛先契約は5署名中3署名を受け入れる。Pythnetでのルート生成とWormholeガーディアン19者中13者の署名は旧Coreの構造となったが、契約呼出規格(ABI)と配信データ形式の互換性は維持された。
互換性を保ちながら変えるには権限が必要だった。DAOは2026年8月26日16:00 UTC、対応する既存契約を同じアドレスで更新し、Sui利用者だけは手動交換が必要だった。旧EVMコードでは、通常の所有者権限を放棄したプロキシも変更不能ではない。認証済み統治メッセージで実装、正当なデータ源、手数料、有効期間、Wormholeアドレスを変更できた。今回の移行はその統治経路を製品全体で使った。
HermesにはAPIキーも必要になった。提供者やルーターがデータを作って署名し、Hermesが配信し、ガバナンスが検証器と権限を定める。PYTHは預託と評議会を通じて統治に参加し、OISは削減可能な担保で一部の提供者行動に責任を持たせる。どちらも保有者に価格情報そのものの所有権を与えない。窓口が同じでも、信頼する主体は変わった。