Agoraの規約上、準備資産には現金、短期米国債、翌日物のレポおよびリバースレポ、その他の米ドル建て資産、規制対象のステーブルコイン、トークン化された債券を組み入れることができ、構成はAgoraが決める。2026年7月31日付の報告書には、米国債61,365,065ドル、米国債レポ114,933,254ドル、ファンド内の現金10,510,374ドル、その他の銀行預金48,604,476ドル、ステーブルコイン6,063,786ドルが記載された。VanEckがファンド資産を運用し、State Streetがカストディアン兼ファンド管理者として示され、Grant Thorntonが毎月の検証報告を担当する。
発行者は、通常時の償還を48営業時間以内、市場混乱時を96営業時間以内に処理することを目標としている。ただし、準備資産が流動性を失った場合、利用できない場合、または失われた場合には、支払いを遅らせたり、現金ではなく準備資産そのもので弁済したりできる。準備資産から生じる収益は、一般のAUSD保有者に当然に帰属しない。任意の報酬制度も参加者ごとに承認され、報酬率が異なる場合があり、Agoraの裁量で変更または終了される。
EVM版AUSDでは、Admin、Pauser、Freezer、Minter、Burnerという役割が分けられている。Adminは役割の担当者とコントラクトの実装を変更でき、その他の権限者は送金の一時停止、残高の凍結、発行、焼却を行える。Solana版では、PermanentDelegateが制限のない委任権限を持ち、TransferHookが送金時に独自の処理を呼び出し、Mint Close Authorityがミントを閉鎖できる。さらにAgoraは、設定変更が可能なLayerZero OFT接続を導入した。これらは規制対応とチェーン間の供給管理に使われる一方、管理鍵の運用状況そのものをAUSDの信用条件にしている。