Circle xStock

crclx
CoinYQ コイン史

Circle xStock:橋を渡らなかった株主

Circleは一度株式市場へ入り、その価格は複数のブロックチェーンへ再び入った。CRCLxが橋を渡った時、株主まで移ったわけではない。移ったのは外部保管株で担保され、発行者が止めたり交換したりできる台帳上のジャージー法人の約束だった。

株式が参照値になる

Circleは2025年6月4日に新規株式公開の価格を決め、翌日にはCRCLのクラスA普通株の公開取引が始まった。上場によって生まれた株価は、別の発行者がトークン化商品の参照価格に使えるようになった。CRCLを買うことはCircleの株式を持つことだが、その価格をブロックチェーン上で取引するには別の金融商品が必要だった。

Backed Assets (JE) Limitedがその株式を参照して発行したのがCRCLxである。証券の保有者は、商品文書と担保契約に従う権利を持つジャージー法人の債権者になる。Circle株が担保として保管されても、トークン保有者の名前がCircleの株主名簿に載るわけではない。現在の商品ページには2025年6月30日の更新表示があるが、現在載っている全アドレスやサービス提供者がその日に公表されたことまでは示さない。

株主総会の空席

Circle xStockという名前から株主の権利を想像しやすいが、商品文書はその境界を明確にしている。議決権、総会への出席権、新株の優先引受権、Circleから配当を直接受け取る権利はトークンに付かない。担保株式の配当は税引後に再投資され、その結果がトークン残高の調整として反映される。

担保が第二の信頼連鎖を作る

各ウォレットの名義でCircle株が一株ずつ登録される仕組みではない。仲介業者や保管会社が担保株式をまとめて保管し、担保代理人が証券保有者を代表する。トークンの移転記録に加えて、この保管と代理の関係が回収を支える。

本約款の第III・XXII節では、担保代理人が割り当てられた担保を換価し、保有者分の純換価代金を支払うと商品に関する請求は消滅し、発行者のほかの資産に残余請求は及ばないとする。ところが、同じ文書の英語要約は、先順位の請求が精算された後の発行者資産への劣後請求を記している。この不一致は未解決であり、どちらが優先するか、追加の請求権を行使できるかは判断していない。政府による保険はどちらの説明でも除外される。

正面入口には審査がある

市場でトークンを取得できても、直接の申込みと契約に基づく償還は、発行者の審査を受ける別の手続きである。適格な参加者は本人確認と資金洗浄対策の確認を受けなければならない。最低5,000 USDは申込金額の条件であり、発行・償還手数料には別に最低100 USDが適用される。ウォレットで購入しただけでは、発行者と直接取引する資格までは得られない。

複数台帳には一つの債務帳簿が要る

複数のEVMネットワークで同じアドレスを使っていても、それだけで一つの貸借対照表ができるわけではない。Solana、EVMネットワーク、TRON、TONの記録を、担保と残高調整に照らして一致させるには、発行者側の債務記録が必要になる。

発行、停止、更新、台帳移転の権限は、この仕組みを維持するための手段である。同時に、Circleの株主名簿が変わらなくても、トークンのコードや利用条件が変わり得ることを意味する。

比較の核心は法的関係

CRCLx、CRCLB、CRCLonはいずれもCircle株の価格に近い動きを目指すが、発行者、商品文書、担保の扱い、手数料、管理権限は同じではない。名称の末尾を見分けることは、誰に対する請求権を持ち、問題が起きたときにどの経路で回収するのかを見分けることでもある。

プロジェクトが変化してきた過程

  1. 2025-06-04
    CircleがIPO価格を決定

    CRCL Class A株の公募価格を定める。

  2. 2025-06-05
    CRCL公開取引開始

    上場株が後のCRCLx参照資産となる。

  3. 2026-01-30
    旧最終条件書の日付

    後の最終条件書は、この日付の旧版を差し替えたと記録している。

  4. 2026-05-08
    第77号最終条件書と新しい基本目論見書が発効

    FMA承認の開示の下で、商品別の台帳、担保、手数料、償還条件が定められた。

  5. 2026-07-27
    基本目論見書補足公開

    基本目論見書の開示一式が補足され、商品ごとの条件は最終条件書で引き続き定められる。

根拠と一次資料

最終根拠確認日: 2026-09-05

Circle xStockとはどんなコイン?

Circleの2025年の上場によって、CRCLという公開株式が生まれた。Circle xStockのCRCLxは、その株価を参照する別の証券である。ISINは`CH1436219773`で、Backed Assets (JE) Limitedが発行する無記名の債務証券に当たる。参照資産はCircle Internet Groupの普通株だが、トークン自体がその株式になるわけではない。

このページが扱うCoinGeckoの`circle-xstock`は、Solanaの`XsueG8BtpquVJX9LVLLEGuViXUungE6WmK5YZ3p3bd1`と、Ethereum・Arbitrum・BNB Chainの`0xfebded1b0986a8ee107f5ab1a1c5a813491deceb`で識別できる。最終条件書にはTRONの`TRXfha1owZvFk5ru7cmd5SXDX1uKtcCRJN`とTONの`EQB-RPtAAQeFSGW3gIj0zREh4N92MGXfqFzxAc6TRvu-zvYT`も載る。BTechのCRCLBやOndoのCRCLonとは、発行者も契約も異なる。

どんな課題を解決する?

同じCircleの株価を参照していても、CRCLとCRCLxでは保有者の法的な立場が異なる。CircleがSECに提出した開示では、CRCLはニューヨーク証券取引所に上場するクラスA普通株である。一方、CRCLxはその株価を追う債務証券だ。仲介業者や保管会社が担保株式を保有し、トークン保有者は目論見書で定められた請求権を持つ。

Circle株主は株式に伴う議決権や配当を受ける権利を持ち得るが、CRCLx保有者にそれらの権利が直接移るわけではない。本約款は、担保代理人を通じて行使する商品別の担保権を説明し、回収をCRCLxに割り当てられた担保と純換価代金に限る。同じ文書の英語要約には発行者資産への劣後請求も記されており、回収範囲を文書間で一致した結論として示すことはできない。

どのような技術と仕組みで動く?

2026年5月8日の最終条件書は、総額5億USDまでの無期限の発行枠を定め、発行者による増額も認めている。通常の担保はCircle株で、Alpaca Securities、InCore Bank、Maerki Baumannなどが仲介や保管を担い、Security Agent Services AGが保有者を代表して担保権を扱う。参照株式の貸付けも認められているため、借り手から株式が戻らない危険もある。「1対1の裏付け」という表示だけでは、この相手方リスクは分からない。

直接の申込みは営業日に受け付ける審査付きの手続きである。適格な専門投資家や承認参加者は、本人確認、資金洗浄対策、ウォレットの承認を受ける。申込金額は最低5,000 USD。発行・償還手数料は最大0.50%、最低100 USDで、年0.25%までの管理手数料が将来導入される可能性もある。受理された償還は5営業日以内の現金決済を目標とするが、法令順守の確認によって申請が拒まれる場合がある。発行者には商品全体を終了する権限もある。

配当や株式分割の影響は、株主としての権利ではなく残高の計算に反映される。担保株式の現金配当は税引後に再投資され、残高が調整される。株式分割や併合も、残高または表示倍率を変える。保有者にはCircleの議決権、株主総会への出席権、新株の優先引受権、株式の直接請求権はない。償還は原則として現金で行われ、発行者の裁量で別の法定通貨や暗号資産が使われることもあるが、個別株式の現物交付は除外されている。

台帳を動かす技術運営者には、発行、自ら保有するトークンの焼却、台帳間の中継、全体停止、コード更新、台帳移転、複数ネットワークでの発行などの権限がある。制裁対象のアドレスを遮断でき、将来の更新で、法的命令に基づく凍結・回収・より広い焼却機能が加わる可能性もある。法令に対応するための仕組みだが、利用者が移転を続けられるかどうかを発行者と技術運営者に依存させる。

重要ファクトの要約

  • CRCLxは無記名の債務証券であり、Circleの普通株ではない。
  • 発行者はジャージーのBacked Assets (JE) Limitedで、参照株式の発行者はCircle Internet Groupである。
  • ISINはCH1436219773で、SolanaのXsue…bd1とEVMの0xfeb…ecebで識別できる。
  • 最終条件書にはTRONのTRXf…CRJNとTONのEQB…zvYTも記載されている。
  • 通常の担保は指定された仲介・保管会社が保有するCircle株で、担保代理人が証券保有者を代表する。
  • 本約款の第III・XXII節は回収をCRCLxの担保と純換価代金に限り、発行者のほかの資産への残余請求を除外する。一方、同じ文書の英語要約は先順位の請求が精算された後の発行者資産への劣後請求を記しており、説明が食い違う。
  • Circleの議決権や直接の配当権は付かない。配当は税引後に再投資され、残高調整で反映される。
  • 直接の発行・償還には適格性の審査と本人確認が必要である。最低5,000 USDという条件は、購入の申込みに適用される。
  • 発行・償還手数料は最大0.50%、最低100 USDで、年0.25%までの管理手数料が導入される可能性もある。
  • 技術運営者は発行、停止、更新、台帳移転を行える。制裁対象の遮断に加え、将来の法的な凍結・回収も想定されている。

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よくある質問(FAQ)

CRCLxはCircle株ですか?

CRCLの価格を参照する無記名の債務証券であり、Circle株そのものではない。取得してもCircleの株主名簿には載らない。

誰が発行しますか?

ジャージー法人のBacked Assets (JE) Limitedが発行する。Circle Internet Groupが発行するのは、参照資産となるCRCL株である。

議決権はありますか?

Circleの議決権は付かない。最終条件書は、総会への出席、新株の優先引受け、利益参加といった株主の権利も除外している。

配当はどうなりますか?

担保株式から受け取った配当は税引後に再投資され、残高調整に反映される。Circleから保有者へ直接支払われる配当ではない。

誰でも直接償還できますか?

誰でも無条件に申請できるわけではない。本人確認、資金洗浄対策、適格性の審査が必要で、市場で保有しているだけでは条件を満たさない。

償還費用は?

手数料は最大0.50%、最低100 USDである。受理後は5営業日以内の決済を目標とするが、法令順守の確認が必要になる。

移転を止められますか?

技術運営者は全体を停止し、制裁対象のアドレスを遮断できる。コード更新や台帳移転も可能である。

CRCLB・CRCLonと同じ?

別の商品である。CRCLxはBacked Assetsが発行するISIN CH1436219773の証券であり、CRCLBやCRCLonとは発行者と法的文書が異なる。

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