2026年5月8日の最終条件書は、総額5億USDまでの無期限の発行枠を定め、発行者による増額も認めている。通常の担保はCircle株で、Alpaca Securities、InCore Bank、Maerki Baumannなどが仲介や保管を担い、Security Agent Services AGが保有者を代表して担保権を扱う。参照株式の貸付けも認められているため、借り手から株式が戻らない危険もある。「1対1の裏付け」という表示だけでは、この相手方リスクは分からない。
直接の申込みは営業日に受け付ける審査付きの手続きである。適格な専門投資家や承認参加者は、本人確認、資金洗浄対策、ウォレットの承認を受ける。申込金額は最低5,000 USD。発行・償還手数料は最大0.50%、最低100 USDで、年0.25%までの管理手数料が将来導入される可能性もある。受理された償還は5営業日以内の現金決済を目標とするが、法令順守の確認によって申請が拒まれる場合がある。発行者には商品全体を終了する権限もある。
配当や株式分割の影響は、株主としての権利ではなく残高の計算に反映される。担保株式の現金配当は税引後に再投資され、残高が調整される。株式分割や併合も、残高または表示倍率を変える。保有者にはCircleの議決権、株主総会への出席権、新株の優先引受権、株式の直接請求権はない。償還は原則として現金で行われ、発行者の裁量で別の法定通貨や暗号資産が使われることもあるが、個別株式の現物交付は除外されている。
台帳を動かす技術運営者には、発行、自ら保有するトークンの焼却、台帳間の中継、全体停止、コード更新、台帳移転、複数ネットワークでの発行などの権限がある。制裁対象のアドレスを遮断でき、将来の更新で、法的命令に基づく凍結・回収・より広い焼却機能が加わる可能性もある。法令に対応するための仕組みだが、利用者が移転を続けられるかどうかを発行者と技術運営者に依存させる。