FGRS (Figure Tokenized Stock)

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FigureがOPENで最初に扱ったのは自社株だった

Figureが二つ目の株式保有方法を提案した時点で、同社にはすでにNasdaqのティッカーがあった。FGRSは新たな種類の株式をProvenanceに置き、Figureを発行会社であると同時にOPEN最初の利用者にした。変化の中心は株式の背後にある事業ではなく、所有を記録し、交換し、貸し出す場所にあった。

上場会社が自分の株式を先に差し出す

Figureは2025年9月10日、Class AのIPO価格を3,150万株、1株25ドルとし、翌日にFIGRとしてNasdaqで取引を始める予定を発表した。11月13日にはSeries A Blockchain Common Stockの非公開登録草案を提出したと公表した。この構想は、新しいネットワークの開発費を集めるトークン販売ではなく、既存のClass Aをブロックチェーン株へ交換する経路を用意するものだった。

2026年1月14日にOPENがProvenanceで稼働していると発表した段階でも、Figure自身の発行はまだ先だった。会長Mike Cagneyは、Figureのブロックチェーン信用事業を公開株式へ広げる構想として説明した。自社株を選んだことで、同社の株主が新しい株式決済の仕組みを最初に使うことになった。

ウォレットの向こうの株主を識別する

SEC職員は1月21日付の書簡で、誰が名簿を管理し、何をチェーン内外に記録し、株主がどう投票、分配受領、転換を行うのか説明を求めた。これは開示の補充を求める質問であり、ブロックチェーンが仲介者をなくしたという判断ではない。新市場が答える必要のあった実務上の問いが、そこに表れている。

最終文書はFigure Equity Solutionsを名義書換代理人に指定し、承認された保有者への移転に限定した。Figureの開示では取引記録をチェーン上に、個人識別情報をチェーン外に置く。自己管理のウォレットは保有や移転の方法を変えるが、会社がその背後の人物を株主として認識する必要まではなくならない。

2月の募集は所有の形を交換した

2月17日に登録が発効し、翌日にはブロックチェーン株437万5,000株の価格が1株32ドルに決まった。販売代金で引受会社から同数のClass Aを取得する仕組みだった。別枠の31万2,500株の買戻しを加えると、売出株主が供給したClass Aは計468万7,500株となる。全体を新しい暗号資産の発行と見なすと、既存株式を交換したという要点を見失う。

Figureは2月19日にFGRSの開始を発表した。新しい種類の株には1株1票の議決権と、1株単位でClass Aへ転換する権利がある。条件付きの配当と残余財産分配の権利も株式に属する。ただし転換には処理が必要で、FGRS自体がNasdaqでFIGRとして売買されるわけではないため、二つの市場価格まで一致するとは限らない。

貸株が決済の実験を具体化する

FGRS Poolは、チェーン上の株式に売却以外の使い道を加える。保有者は別の適格な参加者へ株を貸せる。その追加規約は、借り手が払う利息を会社の配当から分け、貸付運営者をFigure SecuritiesのATSからも区別する。OPENが残した具体的な試験は、識別された株主が同じ株式を複数のサービスで効率よく売買・貸付しながら、それぞれの契約上の義務を混同せずに済むかどうかである。

プロジェクトが変化してきた過程

  1. 2025-09-10
    FIGRの従来型IPO価格を決める

    Class Aの3,150万株を1株25ドルとした。FGRSは後にこの公開株式の経路を補完する。

  2. 2025-11-13
    二つ目の株式種類を提案する

    Class Aへ転換できるブロックチェーン株の非公開登録草案を発表した。

  3. 2026-01-14
    OPENの稼働を発表する

    ネットワークはFigure最初の株式発行計画に先行した。

  4. 2026-01-21
    SEC職員が株主記録の手順を尋ねる

    書簡は移転、名簿、投票、分配、転換について説明を求めた。

  5. 2026-02-18
    売出しを伴う募集価格を決める

    ブロックチェーン株437万5,000株を1株32ドルとし、別枠のClass A買戻しも説明した。

  6. 2026-02-19
    FGRSの開始を発表する

    FigureがOPENで自社のブロックチェーン株式を披露した。

根拠と一次資料

最終根拠確認日: 2026-09-05

FGRS (Figure Tokenized Stock)とはどんなコイン?

FGRSは、ネバダ州法人Figure Technology Solutions, Inc.が発行するSeries A Blockchain Common Stockである。OPENを通じて株式そのものをProvenanceに記録する。第三者のトークン発行者が保管したFigure株に対する請求権ではない。NasdaqのFIGRは、同じ会社の別の種類であるClass A普通株を指す。

FGRSには会社の議決権と分配を受ける権利があり、保有には承認されたウォレットを使う。所定の手続きによりFGRSを1株ずつClass Aの1株へ転換できる。これは株式の種類と決済経路を変える権利であり、現金償還の約束ではない。

どんな課題を解決する?

Figureは信用事業で使ってきたブロックチェーンの仕組みを、自社の公開株式にも適用しようとした。2026年1月のOPEN発表は、従来の株式市場で分かれていた記録、中間業者、決済手順を組み直す構想だった。

難しいのは、ウォレット残高を、誰が株主か分かる記録にすることだった。SEC職員は移転、名簿管理、配当、投票、転換の具体的な手順を尋ねた。最終的な仕組みは取引をProvenanceに移しながら、名義書換代理人と承認された保有者を残している。

どのような技術と仕組みで動く?

保有者は本人確認、マネーロンダリング対策の審査、必要な税務書類の手続きを済ませ、Provenance対応ウォレットを使う。当初のブロックチェーン名義書換代理人はFigure Equity Solutions, Inc.である。Figureの開示は、取引と残高をチェーン上に、個人識別情報を代理人の外部システムに記録すると説明する。種類株式指定証書では、承認されていない保有者への移転は初めから無効とされる。

募集とATSでの購入にはFigure MarketsとYLDSを使う。ATSはFigure Securitiesが運営し、承認されたウォレット間での直接移転も認められている。転換するにはFGRSを1株単位で指定して通知し、従来の預託・名義書換の仕組みを通じてClass Aを受け取る。FGRSは小数点以下9桁まで分けて保有できるが、1株未満の端数だけでは転換できない。

取締役会は会社の発行権限の範囲内で指定株数を調整できる。会社が名義書換代理人を交代させる場合は、後任を任命し、その就任承諾を得てから解任が有効になる。これらは会社文書に記された権限であり、現行チェーン上の権限とは区別する必要がある。今回の調査では、Provenance上の発行、焼却、強制移転、管理者設定をすべて確認したわけではない。

重要ファクトの要約

  • Figureは2025年9月10日、Class A株3,150万株のIPO価格を1株25ドルと定めた。NasdaqのティッカーはFIGRである。
  • OPENの稼働発表は2026年1月14日であり、FGRSの開始発表は2月19日に続いた。
  • 2月18日の募集ではブロックチェーン株437万5,000株を1株32ドルとした。売出株主のClass A合計468万7,500株には、会社による別枠の31万2,500株の買戻しが含まれる。
  • FGRSはFigure自身の株式である。1株につき1票があり、1株未満の持分にもその割合に応じた議決権がある。Class Bは1株10票で、各種類は原則として一つの集団として投票するが、定款や法律が定める種類別の決議は別に行う。
  • 取締役会がClass Aへの配当や分配を決議した場合、優先権と分配可能資金の条件に従い、FGRSにも1株当たり同じ権利が生じる。ただし会社は法定通貨に代えて、取締役会が誠実に判断した実質的に同等の価値を持つドル建てデジタル資産で支払える。清算時は債務と先順位の権利を満たした後、残余財産を持分に比例して受け取る。
  • FGRSは1株単位でClass Aと1対1に転換できる。償還や減債基金の規定はなく、会社の買戻しは裁量による。
  • 2月の指定証書はSeries Aを5億株設定した。これは会社法上の発行権限であり、流通量や不変の暗号資産供給上限ではない。
  • 移転先は承認された保有者に限られる。当初の名義書換代理人はFigure Equity Solutions、ATS運営者はFigure Securities、別の貸付プールの運営者はFigure Demo Prime 1である。

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よくある質問(FAQ)

FGRSを持つと本当にFigureの株主になりますか?

なる。Figure自身が発行する株式の一種であり、指定証書は議決権、条件付きの配当権、残余財産分配権を定める。他社が保管した原資産の価格に連動するだけのトークンではない。

FGRSをドルで償還してもらえますか?

指定証書は償還と減債基金の規定を設けていない。1株単位でClass Aへ転換する権利は別である。市場での売却や会社の裁量による買戻しも、固定額の現金を請求する権利とは異なる。

1対1転換ならFIGRと同じ価格になりますか?

保証されない。取引場所が異なり、転換には通知と従来の決済機関による処理が必要になる。1株未満の端数だけでは転換できず、処理の遅延や流動性の不足によって価格差が生じ得る。

株を貸して得る利息は会社の配当ですか?

異なる。FGRS Poolの追加規約は、競売で決まった金利を借り手が貸し手に払う仕組みを定める。Figure各社は貸付の当事者や履行保証人ではないと説明する。株式の配当権には、別に取締役会の決議が必要である。

誰が株式の記録や移転を管理しますか?

会社文書は承認された保有者への移転に限定し、発行権限内の指定株数変更と名義書換代理人の交代を認める。現行チェーン権限の全体監査は完了していないため、管理者の鍵が存在しない、または放棄済みだとは判断していない。

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