Golem

glm
CoinYQ コイン史

計算市場を書き換えたGolemは、トークン移行の扉を閉じなかった

Golemの歴史は二つの台帳に残る。計算ソフトはBrassからYagnaへ、通貨はGNTからGLMへ移ったが、旧トークンはまだ存在する。コードは供給総数を守り、市場では見知らぬ二者が今も条件を結び、実行し、精算する。

29分の資金調達で始まった実験は最初の製品を越えた

2016年11月のクラウドファンディングはGNTを10億枚作り、29分で820,000 ETHの上限に達した。最初の稼働製品は2018年4月にメインネットへ出た、描画処理を中心とするBrassベータ版だった。構想は広かったが初期設計の制約が残り、チームは改良だけでなく書き直しを選んだ。

2019年には組織も分かれた。Piotr JaniukとAleksandra SkrzypczakがGolem Factoryと中核計算基盤を担い、Julian ZawistowskiとAndrzej Regulskiが新しいGolem Foundationを率いた。Foundationは元の調達資金の一部で別の用途を探った。どちらも全トークン残高がオンチェーンで動かす部門ではない。

2020年の変換は過去を一枚消して未来を一枚作る

GNTはERC-20普及前に生まれた。YagnaのEthereum L2決済にはERC-20が必要で、チームはGLMをデプロイし2020年11月19日に移行を開いた。方向はGNTからGLMだけ、比率は1対1、期限はない。

契約は新たな10億発行ではなく保存則を実装する。旧GNTは移行額を残高と総供給から引き、0xbfad98d76598961827ba832108c21445aa4fee9aを呼ぶ。エージェントは同量のGLMを発行する。確認時の表示値は約7億9,657万GLMと約2億343万GNTで、小数点以下18桁の精度で表したトークン数量の合計は正確に10億だった。「GLM 10億」とだけ書くと未完の移行が消える。

管理機能の範囲も限られる。GLMはプロキシ構造ではなく、送付の一時停止、口座の凍結、拒否リスト登録機能を持たない。移行エージェントが実際の発行権限を持つが、移行処理を呼び出せるのは旧GNTだけだ。所有者はゼロアドレスで、発行先はGLMに固定されている。新規GLMは運営者の発行計画ではなく、消却されたGNTに対応して生まれる。

Yagnaが最初に売るのはCPU秒ではなく合意である

2021年3月11日にメインネットで公開されたYagna Beta Iは、旧製品群をモジュール式の参照実装に置き換えた。提供者と依頼者は同じ基本サービスを動かす。提供者の提供条件と、資源・実行環境・支払条件を含む依頼条件を交渉し、双方が確認した利用契約を結ぶ。実行単位は、提供者の機械で動く仮想マシンやサービスの実体に当たる。

請求は利用後に続く。提供者は途中の利用料明細と最終請求書を送り、依頼者が受け入れると決済モジュールがGLM送金を送信するか、複数件をまとめる。小口決済ではEthereumメインネットの費用が高いためPolygonが推奨される。すべての結果を検査して報酬を保証する単一のコントラクトがあるわけではなく、作業、請求、承認、オンチェーン精算は別工程である。

分散した供給者の隣に選別サービスと企業保守が残る

提供者は資源と価格を決め、依頼者は複数の機械を選べる。一方で接続が中継サービスを通ることもある。Golem Factoryが接続用ソフトウェアを保守し、公式の評判APIは提供者の選別に使われる。成功率はそのサービス自身のタスクだけを対象とし、一部の提供者は測定されない。識別子の一覧や開発キットの補助機能を採用するかは依頼者が決める。

GLMの中核的役割は移転と支払いである。提供者はトークン残高に対してではなく、利用契約と請求書に基づいて代金を受け取る。公式の2016年GNT作成規約は所有、収益分配、稼働後の返金、ガバナンスへの影響を否定した。これはGLM保有者が新たに締結した憲章ではなく、前身トークンの歴史的基準である。現行のプラットフォーム規約も、スイスのGolem Factory GmbHは依頼者・提供者間の契約当事者ではなく、利用によって会社への請求権は生じないとする。FoundationのOctantは独自規則で預けて固定したGLMに投票権とETH報酬を付けるが、Yagnaを統治しない。

プロジェクトが変化してきた過程

  1. 2016-11-11
    GNT調達が上限到達

    29分で820,000 ETHを集めGNT 10億枚を作った。

  2. 2018-04
    BrassがEthereumメインネットへ

    描画処理を中心とする初期ベータ版が実運用の市場を開いた。

  3. 2019-06-28
    FactoryとFoundationが役割分担

    Factoryは中核基盤、Foundationは生態系実験を担当した。

  4. 2020-11-19
    GNT→GLM一方向移行開始

    ERC-20と無期限1対1変換がL2決済を準備した。

  5. 2021-03-11
    Yagna Beta Iをメインネットで公開

    VM/WASIの実行環境とEthereumのL1・L2でのGLM決済を備えた。

根拠と一次資料

最終根拠確認日: 2026-09-05

Golemとはどんなコイン?

Golem Networkは計算を依頼する利用者と、機械を提供する事業者を結ぶ。双方がGolem Factoryの維持するオープンソースの参照ノードYagnaを動かす。提供者は提供条件(Offer)、依頼者は必要条件(Demand)を公開し、利用契約(Agreement)を交渉する。その後、提供者の機械に実行単位(Activity)を作って処理を行い、利用分をGLMで精算する。

GLMは0x7DD9c5Cba05E151C895FDe1CF355C9A1D5DA6429のERC-20決済通貨である。2020年11月19日に始まった一方向1対1移行で、ERC-20以前のGNTを置き換える。期限はない。GLM保有だけでは計算提供、仕事、請求収益、Golem FactoryやFoundationの所有権は得られない。

どんな課題を解決する?

遊休機械と一時的な計算能力を求める買い手が、互いを見つけ、信頼し、決済する仕組みは自然には成立しない。Golemは提供条件と依頼条件を二者間の利用契約にまとめ、提供者の環境で処理を隔離し、測定した使用量を請求する。

ただし、相手への信頼を不要にするクラウド保証ではない。最終決済前に提供者が作業する場合があり、依頼者は市場・評判の選別条件を選び、ブロックチェーン外の通信、ノード、中継サービスにも依存する。公式評判サービスも選んだ一部の提供者を自らの有料タスクで測る。ネットワークの合意で決まる点数ではなく、任意に採用する選別手段である。

どのような技術と仕組みで動く?

Yagnaは提供条件(Offer)と依頼条件(Demand)を照合する。両ノードが利用契約(Agreement)を確認すると、依頼者は実行単位(Activity)を作り、イメージや処理内容を送って提供者の環境を操作する。提供者は稼働時間やCPU使用量など合意した基準で料金を計算し、取り決めがある場合は途中の利用料明細を、最後には請求書を発行する。依頼者の承認後、ERC-20決済モジュールが送金を送信するか、複数の支払いをまとめて処理する。費用の低いPolygonが推奨され、Ethereumメインネットも使える。

トークン移行は別のEthereum経路だ。旧GNTのmigrate関数はその残高と供給量を減らし、固定された移行エージェントが同量のGLMを保有者に発行する。確認日の表示値は約7億9,657万GLMと約2億343万GNTで、小数点以下18桁の精度で表したトークン数量の合計は正確に10億だった。

重要ファクトの要約

  • 正規Ethereum GLMは0x7DD9c5Cba05E151C895FDe1CF355C9A1D5DA6429、旧GNTは0xa74476443119A942dE498590Fe1f2454d7D4aC0d。
  • 一方向1対1のGNT→GLM移行は2020年11月19日に始まり、公表期限はない。
  • 2026年9月5日の供給は約7億9,657万GLMと約2億343万GNTで、小数点以下18桁の精度で表したトークン数量の合計は正確に10億だった。
  • 実際のGLM発行権限を持つ移行エージェントは0xbfad98d76598961827ba832108c21445aa4fee9aである。所有者アドレス(owner)はゼロアドレスで、発行先(target)はGLMに固定されている。
  • 配備されたGLMはプロキシ構造ではなく、送付の一時停止、口座の凍結、拒否リストへの登録機能を持たない。
  • Yagnaはリクエスターとプロバイダーが使うRust参照実装。
  • 提供条件(Offer)と依頼条件(Demand)を交渉して利用契約(Agreement)を結ぶ。実行単位(Activity)は提供者の機械上で動く環境を表す。
  • 測定した使用量を途中の利用料明細と最終請求書で請求する。この決済処理が結果を自動検証するわけではない。
  • Polygonが推奨決済網でEthereum mainnetも対応。
  • 公式評判サービスは一部だけを測り、リクエスター側の任意フィルターとなる。
  • Golem Factoryが計算網を開発し、2019年に分かれたFoundationは別のGLM用途を試す。
  • 中核文書はGLMを決済通貨とし、持分・償還・収益分配・全体投票権とは定めていない。

公式リンク・コミュニティ

カテゴリー

関連コインを探索

よくある質問(FAQ)

上限10億なのにGLM供給が少ないのはなぜですか?

移行が任意だからだ。移行したGNTを旧供給から除き、同量のGLMを発行する。GLMだけでなく両契約の合計が10億になる。

結果確認後にYagnaが自動で支払いますか?

Yagnaは利用量、途中の利用料明細、最終請求書、承認済みのブロックチェーン送金を扱う。公開された手順は、あらゆる結果の検証や未払いリスクの解消を約束していない。

Golemの評判は分散合意の記録ですか?

違う。公式サービスが選んだプロバイダーを自らの有料タスクで測り、APIや実験的SDK補助で返す。利用するかはリクエスターが決める。

GLMはGolem Network全体のガバナンス権ですか?

中核文書は決済通貨と説明し、全体投票権を設けていない。Octantのロック投票は別の公共財アプリの規則で、Yagna・会社・財団の支配権ではない。

外部価格トラッカー

Golemのリアルタイム価格と取引所を確認: