Usual USD

usd0
CoinYQ コイン史

Usualに入った1ドルは四つの権利に分かれた

USD0は国債担保の1ドルに見えますが、退出・収益・投票を求めると構造が分かれます。USD0はトークン化担保へ出て、bUSD0は満期請求とUSUALクーポン、rt-bUSD0は早期流動性、USUALxは統治と条件付き収益分配を担います。2025年1月の再価格付けと現在のマルチシグ権限が、その区別の必要性を示しました。

USD0の発行と償還をつなぐ直接・間接経路

USD0は2024年5月にHashnote USYCを最初の担保として始まり、USD0++が7月に続きました。各ウォレットが国債を直接持つ仕組みではありません。承認RWA提供者のトークン化された請求をDaoCollateralに置き、オラクル価値に応じたERC-20を発行します。

ゆえに出口が重要です。RWA保有者は適格担保で直接発行・償還し、間接エンジンでは利用者のUSDCに対して担保提供者がRWAを出します。一次償還で戻るのはRWAトークン。その後のドル化は提供者の法務・運用経路、DEX売却は市場流動性の問題です。

1月のフロアは現金同然と見られた退出権を値付けし直した

2025年1月9日、UsualはUSD0++に0.87 USD0のフロアと、USUAL報酬を返すことを条件とする別の額面償還経路を発表しました。Cointelegraphは売りが集中する中でUSD0++が$0.92を割り、以前の資料やサービスへの統合が1対1の期待を強めていたと報じました。この出来事だけではUSD0の担保の破綻を示したことにはなりません。ロックされた商品の市場価格と償還条件が、ガバナンスによって動く変数であることが表面化しました。

UIP-12は債券と脱出鍵を切り離した

UIP-12は2025年12月に従来の償還設計を組み替えました。USD0++はbUSD0となり、新たに1 USD0を預けると1 bUSD0と1 rt-bUSD0が発行されます。両方を持てば2028年6月11日より前でも額面償還できます。償還権を売っても、bUSD0は満期に1 USD0へ償還される設計です。それ以前は二次市場の価格で売るか、DAOが有効にしている場合に0.92 USD0のフロア経路を利用できますが、いずれも額面を保証しません。

旧保有者は新名称を得ても新しい償還権を受け取りませんでした。bUSD0の日次クーポンも固定ドルではなくUSUALです。保有者はUSD0担保層、bUSD0の割引、USUAL価格、将来の規則変更を同時に負います。

コミュニティ経済にも名前のある実行者がいる

USUALの権利には条件があります。ステークしてUSUALxにし、週次エポック全体をロックすると、現行資料でプロトコル収益の30%とされるUSD0分配の対象になります。70%はDAOの財務資産に残ります。規約はこれをADDUやUsual Labsの株式・株主権と認めません。

DAOという語も運用鍵を消しません。役割資料は最高管理、停止・再開、ブラックリスト、bUSD0のフロア・償還パラメータをUsualマルチシグに置きます。さらに同じガバナンスページが単一トークン化、2028年6月までのUSUAL* 50%、USUALx 80%・bUSD0 20%という三つの説明を並べるため、CoinYQは証拠を「相反」と判定します。

プロジェクトが変化してきた過程

  1. 2024-05
    USD0が担保への橋を開く

    現行年表はHashnote USYCを最初の国債連動担保としてUSD0が始まったとします。

  2. 2024-07
    USD0++がドルを期限付きにする

    USD0をロックし、USUAL連動報酬を配る債券層が開始します。

  3. 2025-01-09
    0.87フロアが早期流動性を値付けする

    二つの退出経路の発表後、USD0++は$0.92未満で取引され、基礎USD0とは別の値動きを見せました。

  4. 2025-11
    トークノミクスと統治が書き換わる

    UIP-11はUSUAL上限を40億から30億へ下げて発行を削減し、公式のUSUAL*投票説明は内部で食い違います。

  5. 2025-12-10
    UIP-12が債券と償還権を分ける

    USD0++はbUSD0となり、新規ポジションには早期額面償還の鍵rt-bUSD0が付きます。

根拠と一次資料

最終根拠確認日: 2026-09-04

Usual USDとはどんなコイン?

USD0はUsual Protocolのドル建て基礎トークンです。Ethereumの公式コントラクトは0x73A15FeD60Bf67631dC6cd7Bc5B6e8da8190aCF5。Usualは、主に米国短期国債と翌日物レポに連動する適格な短期トークン化資産で各単位を裏付けると説明します。方針はレバレッジなしの100%担保を目指す一方、同じ資料には回収可能価値が1ドルを割る場合の損失対応もあります。

USD0は最初の層にすぎません。旧USD0++はUIP-12でbUSD0となりました。新規bUSD0の発行時には早期償還権を表すrt-bUSD0が別に発行され、bUSD0は日々のUSUALクーポンと2028年6月11日の満期時にUSD0へ1対1で戻す設計を持ちます。USUALとUSUALxは発行報酬、プロトコル統治、条件付き収益分配を扱います。これらを通常のUSD0保有権と混同できません。

どんな課題を解決する?

Usualは短期ソブリン担保をオンチェーン化し、その経済価値を従来型ステーブルコイン発行体の外へ配ることを掲げました。そこから、移転可能なドル残高、期限付き債券、売買できる早期退出権、ガバナンストークンという別々の約束が生まれました。全てを「利回り」や「所有」と呼べば、期間と流動性の負担者が見えなくなります。

プロトコルは許可制RWA発行者とDeFi利用者をつなぎます。直接発行には適格RWAが必要で、間接経路ではUSDCを受け取り担保提供者に依存します。直接償還で返るのは基礎RWAトークンです。すぐにUSDCやUSDTへ出るには二次市場を使います。コントラクトが利用可能でも、フロントエンドと規約は法域を制限し得ます。

どのような技術と仕組みで動く?

直接発行では適格なトークン化担保をDaoCollateralへ送り、オラクル価値に応じてUSD0を受け取ります。間接SwapperEngineはUSDC需要と担保提供者を組み合わせます。現行資料は開始段階の最低額を100,000 USD0とし、小口を二次流動性へ回すと説明します。直接償還ではUSD0を焼却してUSYC、M、USTBLなどのRWAを受け取り、その先の法定通貨化は各トークナイザーの決済手続きに従います。

1 USD0から1 bUSD0と1 rt-bUSD0を発行できます。満期前に額面で戻すには両方を再結合して焼却します。rt-bUSD0がなければ、市場で売るか、DAOが有効にしたフロア経路を使います。現在の表示は0.92 USD0です。旧USD0++残高はbUSD0へ改名されましたが、rt-bUSD0は遡及配布されませんでした。bUSD0のクーポンはUSUALなので、実現するドル価値は価格と発行規則に左右されます。

統治と実行も別です。週次USD0収益を受けるのはロックしたUSUALxで、現行資料は30%を参加者、70%をDAOの財務資産に残すとします。技術資料はデフォルト管理、停止、ブラックリスト、bUSD0の複数パラメータをUsualマルチシグの役割とし、主要コントラクトは透明アップグレード可能プロキシです。

重要ファクトの要約

  • USD0は2024年5月、債券型USD0++は2024年7月に開始しました。
  • USD0の直接償還で受け取るのは適格なトークン化RWAで、現金・USDC・銀行預金ではありません。
  • 2025年1月9日のフロア変更はUSD0ではなくUSD0++に適用され、USD0++は二次市場で$0.92を割りました。
  • UIP-12はUSD0++をbUSD0へ改名し、新規ポジションだけにrt-bUSD0を導入しました。
  • 現行bUSD0の満期は2028年6月11日で、それ以前の額面退出にはbUSD0とrt-bUSD0の両方が必要です。
  • bUSD0のクーポンはUSUAL。USD0建ての週次プロトコル収益は現行ルールでロックUSUALxだけが対象です。
  • 利用規約はプロトコル統治権をADDUやUsual Labsの株式・株主権から明確に分けます。
  • 現行ガバナンス資料は2025年11月以降のUSUAL*と投票比率を相反する形で説明します。

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よくある質問(FAQ)

USD0保有者は誰でも1米ドルの現金へ直接償還できますか?

文書上の一次経路はUSD0を焼却し、適格なトークン化RWAを額面で受け取るものです。法定通貨やUSDCへの換金には発行者側の資格・決済規則があり、DEX売却は市場価格の別経路です。

USD0、bUSD0、USUALは同じ経済的権利ですか?

違います。USD0は担保付きドル層、bUSD0はUSD0を固定しUSUALクーポンを受ける債券、rt-bUSD0は早期額面退出権です。USUAL/USUALxはパラメータ投票と条件付き分配に関わります。

USD0++はどうなりましたか?

UIP-12でbUSD0になりました。既存残高にはrt-bUSD0が遡及発行されず、新規ポジションだけが債券と償還権トークンを同時に作ります。

USUALはUsual Labsの法的所有権ですか?

いいえ。規約はプロトコル投票をフランスのADDUおよびUsual Labsの株式・株主権と区別します。「所有」という宣伝表現は会社株式ではなくトークン経済を指します。

誰がコントラクトを止めたり変更したりできますか?

公式技術資料は管理、停止、ブラックリスト、フロア価格などの役割をUsualマルチシグやプロトコルモジュールに割り当てます。主要配置はアップグレード可能で、DAO決議と実行鍵は異なる管理層です。

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